長谷敏司『円環少女(9) 公館陥落』

円環少女』シリーズ第九巻。
 公館炎上、と言う衝撃的なラストだった前巻を受けての第九巻は、《鬼火》こと東郷と配下の《鬼火集》の反乱、と言うさらに衝撃的な展開を迎える。
 と言うか、ある意味それ以上に衝撃的だったのがニガッタの再登場とその末路、だったりするのが、ちょっと困るw
 短編集に登場したあの今月のびっくりどっきり魔法使いの中でも、とびきり変態度が高かった彼女。相変わらずテンションで爆笑ものだったのだが、その最後ときたら……ちょっと、可哀そう過ぎるぜ!
 あとはもう、東郷の生き様だとか、ついに姿を現した九位が核爆弾を大量に保有していたりだとか、メイゼルの切り札だとか、見どころ満載の第九巻だった。