長谷敏司『円環少女(10) 運命の螺旋』
- 作者: 長谷敏司,深遊
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2009/07/01
- メディア: 文庫
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帯的に言うと、
あたしの秘密初公開なのよ、せんせ(はぁと)
だそうですw
以下感想。
メイゼル、ダメ出し二連続
円環体系世界は、実は螺旋体系世界だった。メイゼルの母親が指摘したこの世界法則を巡り、円環体系世界の高位魔法使いとの死闘、果ては神殺しにまで発展していった事が語られる。
しかしそれ以上に衝撃的だったのが、メイゼルのダメ出し二連続。
母親の神殺しの魔法に対してのダメ出しがまず一つ。そして、その次が《雷神》クレペンスに対するダメ出しがまず一つ。
母親に対してのそれは、魔法使いとはかくも……みたいな悲痛なものがあったが、クレペンスに対しては「基本がなってないんだよ!」(意訳)ってそんな酷いwwww
神前裁判
『円環少女』一〇巻の最大の見所と個人的には思われるシーン。
まだ幼い少女であるメイゼルが、円環体系世界の住人の憎しみや狂気を一身に受け止めて、その上で円環体系世界の発展を促すため憎まれ役を買って出る。
神様にも認められるドS、メイゼル誕生の瞬間をとくとご覧あれ!
イリーズときずな
かつて円環体系世界に一人で喧嘩を売り、神を殺したイリーズ。一方、きずなも再演体系の魔法使いとして、槍玉に上げられてしまう。
その結果、イリーズは死に、きずなは人殺しとなってしまう……。
最後まで魔法使いらしく強くあれたイリーズと違って、きずなのメンタリティは、まぁ、普通の女子高生と言って差支えは無い。肝心の仁とも微妙な距離が空いたままで……。
ラスボスは《九位》であると思うが、そこはかとなく、ラスボスがきずなになるような気がする……。
アトランチス人・ハウゼン
この道化師、とんでも無い事をおおおおお!? 読んでて爆笑するやら困惑するやら、どう反応すればいいのかリアルで分からなかった急展開。
友情パワーとか、この男が言うととんでもなく嘘臭い。
舞花を仁の所に帰した事と言い、また何か考えていそうだ。