第三十四幕「親心娘心」

ストーリー

 ある日、志葉家屋敷に茉子の父・衛がやって来る。衛は茉子にシンケンジャーを辞めさせ、共にハワイで暮らそうと誘うのだった。

第一感想

 茉子姐さああああんっ!!
 と、茉子姐さん達親子の絆の回復に涙したエピソード。姐さん、本当によかったよ姐さんっ!
 ところで茉子姐さんのおばあ様には、お料理の方ももうちょっとどうにかして欲しかったな、と思ったり思わなかったり(笑)。
 以下感想。

先代シンケンピンク

 先のドウコク封印の際、あわや全滅? と思われていた先代シンケンジャー
 しかし茉子の母親・響子の姿や、他の家臣団がいると言う事は、ちゃんと生き残ってくれていたらしい。しかし響子が一生車椅子生活を余儀なくされている姿を見ると、ドウコクとの戦いがいかに過酷だったかを思い知らされる。
 ところで、自分も一瞬、衛が先代シンケンピンクかと思った事はここだけの秘密(笑)。
 しかし、衛のズレっぷりと言うか、「我が意を尽くす!」ぶりは、なんとなく茉子姐さんに似ているように思う。どこに出てるかと言われれば……。料理とか。後、料理とか、さらに料理とか。

襲われる小学校

 子ども達をさらい、その絶望により現世にこの世ならざる場所を作り出す、現世から三途の川を引きこませる。
 そんな作戦を立て、実行するアクマロ。子ども達に石を積ませば親に会えると吹き込んで石を積ませ、ナナシ連中が崩しては積むを繰り返す。な、何だこのリアル賽の河原……! アクマロ、まさに外道
 しかし近年稀に見る外道ぶりを見せる外道衆だけに、子どもを襲うシーンが本気で怖い……ッ。

遊具アクション

 今週のアクションも凝っていて、小学校の遊具を使ってのアクションで魅せてくれる。シンケングリーンの鉄棒やシンケンイエローの滑り台は、特にキャラと合ってて面白い。

六門船の修羅場

 自分の作戦を自慢気に語るアクマロだが、ドウコクはその一枚上を行く。アクマロが太夫と十臓の二人を雇い入れている事をすでに掴み、その上で足をぶっ刺す! と言う警告を与えてそれを赦す。
 最近、チンピラ上がりかと見紛う叱責のセンスが無い上役を見る機会が多いだけに、ドウコクの「大将」ぶりに惚れぼれするワンシーン。
 しかし、その心中はいかなるものか……。と言う事を思うと……。何か最近こればっかりだが、ドウコクの爆発の時が怖すぎる……!

アクマロの憂鬱

 シンケンジャーに作戦場所を知られた時のこの一言に盛大に吹いた今週。

アクマロ「用心棒を連れてくるべきであった!」

 用心棒の意味が無えええっ!
 二人の足元を見た結果がこれかよ(笑)。おまけに、当人達にもしっかり見抜かれてるしw
 しかし、アクマロ本人の戦闘能力も高いので、用心棒がいてもいなくても変わらない、と言う所がズルイ。

親心、娘心

 娘である茉子は、侍として戦う道を選ぶ。何の罪も無い子ども達が苦しみ、親は嘆き。そんな事を黙って見ていられない。それもあるが、何より母親に顧みられなかった悲しみに堪えるために。
 父親である衛は、名前も知らない一家よりも、自分の娘の方が大事。自分の子どもは安全な所に置いておきたい。それも、一つの親心。
 母親である響子は、ドウコクとの戦いで心身共に傷つき、娘を省みる余裕が無かった。当時の衛も、妻にかかりきりで娘に目を向ける事が出来なかった。
 そして祖母は、シンケンピンクを受け継ぐ孫を手放す事が出来なかった。
 あまりにリアルな家族模様。父親と良好な関係を築いている千明や、そもそんな因縁の無い源太と比べれば、ちょっとリアル過ぎて途方に暮れてしまった……。
 しかしそんなリアルな家族模様を乗り越えて、茉子と響子が再び母娘の絆を取り戻した……と言う所に、やっぱり大きな意味があるんだろう。
 愛されなかった(と言う誤解)から茉子姐さんの「ダメ男センサー(あるいは、子ども好き)」が発達したのだとすれば、これでちょっとは良くなる……。……いや、無いな(ぇー)。

白石響子

 ところで今更ながら、先代シンケンピンクは、伊藤かずえさんでした。……み、美希さんー!? 

次回は

 ついに全折神合体! な、何か小林の幸子さんみたいなのがデター!