第三十三幕「猛牛大王」

ストーリー

 封印を解かれた牛折神は、ヒロを乗せたまま走り去ってしまった。シンケンジャーも外道衆もその行方を探すが、手がかりは一向につかめない。
 その頃、アクマロは太夫と十臓を戦力として雇い入れていた。

第一感想

 太夫と十臓、戦線復帰!
 互いにアクマロの雇われ者として、シンケンジャーの前に再び姿を現した。報酬は、三味線と裏正の修復。
 しかし、三途の川のドウコクの事を考えると……(怖)。夏に力を蓄えて今は比較的おとなしくなっているが、その分溜めこんだものがあると思うと……。
 ところで太夫と十臓の二人、これからどこで暮らすのか。まさかこのまま現世で二人一緒に……!?
 以下感想。

策士・アクマロ

 先週言っていた戦力補充は、何と太夫と十臓の事だった。
 裏正がアクマロ作である事を明かし、太夫に三味線修復を持ち掛け、二人を戦力に引き込んだアクマロ。
 ドウコクが封印から目覚めるよりも早く、アクマロは色々裏で動いていた、と言う事か……。このアクマロ、一体何を企んでいるのか。

ヒロのモヂカラ

 折神達を引きつけるヒロ。その理由は、ヒロのモヂカラにあった。
 通常のモヂカラは力を発するだけだが、ヒロのモヂカラは力を集める方に優れている、と言う特殊な才能があったのだった。
 モヂカラ、電子モヂカラと来て、ここに新たなモヂカラの登場である。優れた書は、何も知らない人でも惹きつけられてしまう……と言ったものと同じ理屈か?
 とかく、ヒロも源太同様、「普通」とは違ったモヂカラの使い手だったと言う事か。むしろ、そういう才能を輩出する血族だからこそ、封印の一族になったのかも知れない。
 と、ここで折神を使ってヒロの捜索を、とことはが提案。一方で源太が、「ヒロのモヂカラを使えば牛折神を制御できるかも」と示唆。やっぱりぬかりの無いシナリオ……!

十臓、再び

 裏正の呼び声に導かれ、十臓の所にやって来た太夫。しかし当の本人は、折れた裏正を見つめてポヤーンとしているだけ。
 曰く、「シンケンレッドとの戦いを何度も思い出している」との事だが……。は、反芻!? お前は牛か(笑)。……はっ、牛折神つながり(ヲイ)?!
 それはともかく。
 フヌケになってしまった十臓に対し、「一度くらいで満足できるのか?」と、以前に言われた事をそのまま返す太夫。そしてアクマロと裏正修復を告げ、十臓も再び立ち上がるのだった。
 ……ひ、火遊びが燃え上がったー!!
 とか思ってしまった自分はとんだ野暮天。

受け継がれる想い

 藤次から、牛折神を破壊する「砕」ディスクを託された丈瑠。ヒロの父も牛折神を制御できると信じていたが、山の事故で死んでしまった。藤次は、ヒロにはもう牛折神に関わらせまいと厳しく言っていたのだが、まるで聞こうとしない。
 そんなヒロの姿に、自分を重ねる丈瑠。
「どんなに小さくても、絶対に忘れない」
「受け継いだ想いからは引き離せない」
 祖父→父→ヒロと牛折神制御の悲願が受け継がれたように、同じく、侍としての使命を父から受け継いでいった丈瑠。
 どんなに過酷な使命でも、外道衆への憎しみでは無く、父への思慕。何より父の想いがそこにあったからこそ、これまで戦ってこれたのだから。
 今は無き丈瑠の父に変わったように、藤次がヒロの父が作ったディスクを持って駆け付けてくれた時にはもう燃えた燃えた!

生身のシンケンジャー

 牛折神を追う外道衆と戦いになったシンケンジャー
 流ノ介を初めとする四人は生身+シンケンマル。それぞれ、変身後を彷彿とさせる殺陣が決まってます。
 しかし、気になったのが源太。どうして源太だけ素手で戦ってんのwwww
 頭突きだとか白刃取りとか、源太だけ一人ハードル高しwww

二人は傭兵!

 シンケンジャーの前に再び姿を現した太夫と十臓。
 二人とも、それぞれ茉子姐さんと丈瑠との因縁浅からぬだけに一悶着有るかと思いや、片や十臓は「裏正が直るまで勝負はお預け」と相変わらず自分勝手。そんなんだから、間合いを測り損ねて(と言うかいつもの感覚で振ってしまって)から「裏正ならば」とか言ってしまうんだよ!
 片や太夫も潮時と見るやあっさりと退却。おかしいな……太夫はドウコクの側にいるより、こうやって雇われ者をやってる方が似合っているように見えるのはどういうわけか。

モウギュウダイオー

 榊原三代に渡る想いを受け継ぎ、牛折神の制御についに成功! モウギュウダイオーに侍変形!
 したものの、ここで丈瑠が「モウギュウダイオー、天下一品!」と言った事に不意をつかれた。丈瑠が「天下一品」とか言っちゃうんだ……!
 まあ、侍変形だし、ねえ(笑)。

次回は

 茉子姐さんのお父上キター! って、また変な人だー(「また」!?)!?