『劇場版 仮面ライダーディケイド オールライダー対大ショッカー』

第一感想

 これぞお祭り! 
 細かい事なんて気にしないで、とにかく騒げ! 燃えろ! みたいな内容だった。細かいところを突き詰めて考えていくと、相当観るのが厳しくなる一作w
 しかし、いくつかの登場人物について、妙に投げっぱなし。これ、相当シーン削ってるんじゃないんだろうか……。特に、鳴滝とか(笑)。あの人、扱いが妙に適当だったもんなあ……。ディレクターズ・カットバージョンに期待。
 以下感想。

位置付け

 これは、事実上の最終話……って事でいいのかな?
 士が大ショッカーの大首領であると明らかになり、オールライダーが登場し、そして「俺達の旅はこれからだ!」ってな感じで終わったし……。となると、TVの方はどうなるんだろう?

ライダートーナメント

「士の世界」にたどり着いた士一行。そこで妹・小夜と執事・月影ノブヒコと再会。自身の記憶。世界を旅していた理由を思い出し、ライダートーナメントを開催する。

  • ディケイド・響鬼VSアマゾンの野性対決! 
  • ディケイドとBLAXK RXのフォームチェンジ対決! 
  • クウガ・ドラゴンフォームとXの長物対決! 

 等等、見どころ満載のカードが勢ぞろい!
 さらっと、ブレイドVSストロンガーなど、電気カブト対決があったのもオイシイ。そして、何故主役ライダーに交じってトーナメントに出場しているんだイクサ(笑)。
 決勝戦は何故か三体三のチーム戦。おまけに、ディエンドがシード扱いって酷いなw

大ショッカーサイド

 本作最大の敵組織となる大ショッカー。ある意味、オールライダーよりも語るべき所が多いかも知れない。

大ショッカー大首領・門矢士

 ついに明らかになった士の正体。それは、大ショッカーの大首領だった!
 これまで世界を旅して回っていたのも、全世界征服の野望の邪魔になるライダー討伐のため。しかし旅の途中、ディケイドライバーとライドブッカー、そして記憶を失い現在に至っていたと言う。
 って、それどんなうっかりさんwwwww
 挙句、ライダーを倒すどころか救って来たってwwww
 しかし「一度全てを失った〜」と言う渡の発言からすると、一度士=ディケイドを倒すため、平成ライダー組が集結して戦った事があっての事だったのだろうか? これが、ライダー大戦?

栄次郎の正体

 栄次郎の正体。それは大ショッカー幹部、死神博士ことイカデビルであった! 「イカでビール〜」は、でもちょっとやりすぎw
 しかし戦い終わってみれば、何食わぬ顔で生きてらっしゃる!? ああ……謎すぎる、このオッサン(笑)。

ライジングアルティメットフォーム

 ゴルゴム大神官ビジュムだった小夜。彼女の持つ石の力で、ユウスケは邪悪なる戦士・クウガライジングアルティメットフォームへと変貌を遂げる!
 アマダムとキングストーン。クウガとBLACKは共に「体に石を埋め込まれている」と言う部分では共通しているライダーなので、この変貌は設定的にもおいしい。
 しかし結局、黒目状態でも、赤目状態でも、対して活躍は無かったような気がする、ライジングアルティメット(コラ)。こんな所までクウキか……。

創生王シャドームーン

 士に仕える従順な僕……のフリをして、大ショッカーをのっとる野望を秘めていたノブヒコことシャドームーン。
 って、こいつこの世界では創世王なのか?!  と思いや、創世王じゃなくて創「生」王だった。BLACKを倒せないからって、自分で王様名乗っちゃった!? はたまた、大ショッカーの協力を得てBLACKを倒してしまったのか。
 そのせいか、恐ろしく強いキャラクターになってるシャドームーン。ディケイドとライジングアルティメット、二人がかりでも苦戦するって、それは卑怯ってレベルじゃねーぞ

ショッカー戦闘員

 いわゆる雑魚達。人間ロケットよろしく飛んでいく姿が非常に印象的w 
 むしろ、オールライダーよりもインパクトは勝っているかも知れない。しかし、それにつけても他の怪人達の扱われ方の低さと言ったら……。アークオルフェノクとかフツーの怪人になっちゃってるしw

投げっぱなしの人々

 燃えに燃えた劇場版だが、これどうなったの? って人々もいるにはいる。

鳴滝

 その一、鳴滝。
 夏海を大ショッカー戦闘員から助けた鳴滝。これまで「ディケイドは悪魔」「破壊者」だのと言っていたのは、結果的には大正解だったわけか。ディエンドの力を借り、生き残っているライダーに力を借りようと提案する鳴滝。しかし、その後彼の姿を見た者はいない……。
 あれ? 彼は一体どうなったの?

助っ人ライダー達

 生き残ったライダー達に助けを求めた夏海達。しかし助けを求めるライダーがキックホッパーに王蛇って! 明らかに人選ミスw
 大ショッカー側に寝返ろうとした彼らを倒すため、ディエンドが召喚したのがパンチホッパー、ライア、ガイの三体。って、また二人に因縁あるライダーばっかり(笑)。しかも、みんなキックホッパーと王蛇に負けたり利用されたライダーばっかwwww

結城丈二

 GACKTキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
 この世界でも、結城丈二は上役に裏切られたらしい。右腕をもぎ取るグロいシーンを経て、スタイリッシュなカセットアームをつけて大ショッカーに孤独な戦いを挑む結城丈二。
 ゲストながら、組織に裏切られ、夏海(嫁)に拒絶され、ユウスケ(愛人)が妹に操られ、失意のどん底にある士を、

命のある限り戦う……それが、仮面ライダーじゃないのか

と再び立ち上がらせるキッカケを作ったおいしい役どころである。
 しかし、彼はどうも結城丈二ではあるもののライダーマンでは無いらしく、その後、彼の行方も杳として知れない。まあ、やっぱりどこかの世界で、命のある限り戦い続けているんだろうが……。

オールライダー登場!

 ディケイドとクウガ、絶対絶命の時に現れるオールライダー! トーナメントでの死もなんのその! 悪ある限り戦い続ける、それが仮面ライダー
 ここから先はもうまさに祭り!
 各ライダーのアクションに加え、ファイナルアタックライドの乱れ打ち!
 シャドームーンに全員でライダーキック叩き込んだ時にはもう笑っていいのかどうすればいいのかさっぱりわからなかったw
 そして、本作一番の見所が、ディエンドによるディケイドのファイナルフォームライド! 「痛みは一瞬だ」をついに大樹が士に……! これでついに、攻め固定(ヲイ)!?
 ディエンドライバーはディケイドライバー同様大ショッカー製らしいから、その目的はディケイドのサポート、だったのだろうか。
 ディケイド・ジャンボフォーメーション対キングダークとの戦いもまた派手派手! オールライダーをカードに変えてのディメンションキック! もうお腹一杯としか言いようのない映像だった。

仮面ライダーW

 シャドームーンと戦うディケイド達に割って入って来たのがダブル!

ディケイド「緑のライダー?」
シャドームーン「黒のライダー?」
ダブル「緑と黒のライダーだ!」

 の流れはダブルの特徴を活かしてて巧い。公開されている基本三フォームを全部披露して、颯爽と去っていく。ええっと、何しに来たの、あんたw

素顔の戦士達

 戦い終わり、士を激励したのは素顔の光太郎と翔一。アマゾンや1号は違うが、オールライダーの中にはオリジナルもいた、と言う事なのだろうか。
 とにもかくにも、この友情出演は嬉しい!

新たな旅立ち

 大ショッカー大首領としてではなく、一人の門矢士として旅立つ士。そして、恨みつらみから解放された小夜。二人の未来には、何が広がっているのか……と思ったら、次は冬の陣でダブルと共演!?
 ああ、次はダブルの世界なんですね、分かります(笑)。