芦崎治『ネトゲ廃人』

ネトゲ廃人

ネトゲ廃人

 いわゆる「ネトゲ廃人」と呼ばれる人々のインタビューを収録した一冊。
 と言っても、現在進行形のネトゲ廃人が対象になっているのではなく、「かつて」ネトゲ廃人だった人々のインタビュー集である。
 ネトゲを巡る悲喜こもごもと言うか、そんな言葉ではまとめきれない業の深いネトゲ廃人だった人々のインタビューに戦々恐々。
 これを読むと、大切なのは、ネトゲだけではなく、その他にも人生には多くの価値観や物事がある、と言う事を知る事なのだと分かる。そしてそれは、ネトゲだけではなく、ありとあらゆる状況に入れ替え可能な事だと気がつく。
 もっと、視野を広く持ち、現実に経験を持って立ち向かわねば、と思わされる一冊だった。