岩佐まもる『コードギアス 反逆のルルーシュR2 TURN-4-』
コードギアス 反逆のルルーシュ R2 TURN―4― (角川スニーカー文庫)
- 作者: 岩佐まもる,木村貴宏,toi8,大河内一楼,谷口悟朗
- 出版社/メーカー: 角川グループパブリッシング
- 発売日: 2009/03/01
- メディア: 文庫
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いやもうほんと、今さらだけど……orz
以下感想。
『王』と『守護者』
ギアス嚮団が元々土着信仰に過ぎなかった時代、『王』と呼ばれたのはギアス能力者であったらしい。現代のブリタニア皇族は、遺伝的にこのギアス能力を発言しやすい遺伝要素を持っているらしい。
そしてスザクは、本来『王』であった「クルルギ」を守護していた、「クルルギ」の分家出身だった。本家が消滅し、現在分家の方がメインとなってしまった、と言う事らしい。
スザクの超絶的な運動能力や、C.C.との接触でショックイメージが流れ込んだのも、一種の「血」。遺伝であったらしい。
しかし、そうだとするとスザクと互角のカレンや黎星刻は一体何なんだ(笑)。マオみたく、「一般人だけどギアスを発動できる人間」みたいなもんなのだろうか?
絶対自由人マリアンヌ
- アニメや前巻でもさらに黒い所を見せていたマリアンヌだったが、今回はそんな事も吹っ飛ぶようなさらに黒い所を見せる。
- 自己中。
- 利益があるなら人でも殺す。
- そのために、卵子段階でルルーシュやナナリーもいじってある。
- 通常の皇族より素質に優れたルルーシュとナナリーの二人を「交配」させたら、スーパーブリタニア人になるんじゃね?
- 「どうしよっか? お兄ちゃんの子、産んでみる?」
- ナナリーの目を見えないように提案したのも、そもそもマリアンヌ。
……もう、この辺りで勘弁してもらえませんか(涙)?
V.V.の悲劇
シャルルと二人、「嘘のない世界」を作ろうとしたV.V.。しかし、とうの昔にシャルルはマリアンヌとの関係をメインとしていた事が明らかに。
実はルルーシュがC.C.と契約した事すらマリアンヌプロデュースであり、知らぬはV.V.と、ついでにルルーシュばかりなり。V.V.がナナリーをさらったのなんて、二人にとっては余計な事以外の何者で無かったと言う。
V.V.……虚しい。
ナナリー大爆発
気性が激しく、自分の意見を決して曲げる事無く、実は母であるマリアンヌ似であったナナリー。
これまで溜めこんで来た感情を一気に爆発させ、「恵んでもらうしかできない人間の苦しみが分かる者か!」とアーニャにすら当たり散らす。
そしてその他先は、スザクに対しても恐るべき言葉責めを見せる。
「スザクさん……あなたは中途半端ですね」
に始まって、
「そんなことだから、愛した人も……ユフィ姉さま一人を守ることもできないんです」
「なにしろ、あなたを自分の騎士にした人は、みんなひどい目にあっていますので」
「頭がおかしいんですか?」
「もういいです。目障りですから、せいぜい、そこでもがいて私の前から消えてください」
やめてナナリー! スザクのライフはもうゼロよ!
イメージの真相
最終話、悪逆皇帝としてゼロ=スザクに殺される事で世界を一つにしようとしたルルーシュ。彼に触ったナナリーが最後にイメージを読み取ったが、それはナナリーにC.C.の因子が移植されているせいだった。
マリアンヌが行った実験で、ルルーシュにはV.V.の因子が。ナナリーにはC.C.の因子が移植されていると言う。そのおかげで、ナナリーには人の嘘が読み取れるくらいの能力が備わっていたのだとか。
ノベライズ完結
『コードギアス』ノベライズも、ついに完結。作品の裏側を描き、語られなかったエピソードやマリアンヌやナナリーのあんな姿やこんな姿を描いた、高いクオリティの作品だった。
アニメを見た後でこれを読めば、一層楽しめるだろう。ほんと、お疲れ様でした!