第9話「ストライカーがピンチ!いくぞ三体合体」

ストーリー

 ユウマとリツカが不在の中、超火災が発生。タツヤは修理中のファイアードラゴンに代わり、レスキューストライカーで出場するのだった。

第一感想

 ストライカーにさよならを。
 バーツとの決戦の際、輝とコアストライカーマックスがさよならしたレスキューストライカーに再びさよなら……!
 でも今回は、そこに「ありがとう」がついているのがまた泣ける。いやほんと、レスキューストライカーお疲れ様でした!
 以下感想。

またも登場佐伯さん

 メカニックとして今週も登場する佐伯さん。
 ファイアードラゴン修理と三体合体を示唆する役どころとして登場する。もはやサブレギュラーと言っても過言では無い。
 ところで、派手にファイアードラゴンを壊してしまったタツヤだが、最高のビークル破壊数を持っているは他ならぬ輝。バーツ決戦時に全ビークルを駄目にした、あの黄金の記録はタツヤであってもしばらくは破れまい(笑)。

留守の二人

 丁度不在が重なってしまったリツカとユウマ。リツカは国際レスキュー会議への出席と、その実力を見れば納得の理由。
 対してユウマは腹痛(笑)とこれまた、ある意味納得の理由。そこにタマちゃんがいると言う事は、タマちゃんの新作メニューの犠牲になったのだろうか。つくづく「2」は腹痛と縁があるw
 それにしても、タツヤ一人だけのレスキューファイアーが異様に不安。あの瞬間、Qスケと視聴者の心は一つとなった。

今週のジャカエン

 ファイアードラゴンが使えない今がチャンス! と張り切るウカエン。しかし当然面白くないのは前回活動したサカエン。
 最近そうでもなかった、久しぶりに仲の悪いジャカエンを見る事が出来た。でも、意外とドンカエンは職場(?)間のコンビネーションを重視される人のようでびっくりです。

本当の強い火炎魔人

 今週、ファイアードラゴン不在のスキをついてウカエンが作り出した火炎魔人が玩具の戦車を使ったタンクエン。これが本人もびっくりの出来で、下手な火炎魔人よりもよっぽど強かった。
 そこに手柄を横取りするために現れたサカエンが作ったカニカエンが現れて、ファイアー1はさあ大変! 普通、こういう時は敵の不仲を利用して勝つものだが、カニカエンが動きを止めてタンクエンが撃つ、とコンビネーション抜群(実際には巻き添えにしようとしたが)。
 こいつら、仲が悪い時の方が強いw
 だがそんな状況に怒ったドンカエンがウカエン、サカエンを強制的に操り、リベンジカエンでタンクエンとカニカエンを合体させたガッタイエンを作り出す!
 救援のドーザードラゴンとターボドラゴン。そしてレスキューストライカーの三体相手でも物ともしないガッタイエン! 高いCGクオリティも相まって『トミカヒーロー』シリーズを見渡してもちょっと思いつかない「本当に強い敵」となった。
 と言うか、コイツちょっと冗談抜きで強すぎです……! 竜巻だとかなんだとか、そういう災害系のメカを除けば最強なのかも知れない。

レスキューストライカーの最後

 驚異のガッタイエンを前に、傷つくレスキューストライカー。撤退を進言するQスケや隊長の命令も無視し、小型ビークルとトライバッシャーでガッタイエンに突っ込んでいくファイアー1がめちゃくちゃすぎる!
 もちろん手も足も出ないファイアー1。しかしそんな彼をガッタイエンの攻撃から守るように飛び出して来たのが無人のはずのレスキューストライカー! 攻撃を受けたレスキューストライカーは、見るも無残に大破してしまう……。
 メカニック的に考えれば操縦者の安全を守るためのプログラム……なのかも知れない。しかしあの瞬間、確かにレスキューストライカーが輝よりも無茶苦茶な突貫馬鹿をレスキューするために飛び出していったのだと信じたい。レスキュードリルの件も相まって、悲鳴が止まらなかったシーンだった。

スーパーファイアードラゴン

 レスキューストライカーの犠牲を無駄にはしない! と佐伯さんが頑張った! 修理の完了したファイアードラゴンとドーザードラゴン、ターボドラゴンの三体のビークルが合体し、スーパーファイアードラゴンが完成! ガッタイエンを圧倒する!
 三つのビークルのエンジンが直結して出力を増している、と言う描写や、さらにパワーアップしたスーパードラゴンアタック等等、まさに合体は正義! な強力ビークル
 ゴッドストライカー系の合体が洗練された結果のビークルと言えるのかも知れない。レスキューマックスタイプのように人型では無いのは、人型だと直結できるエンジン数に限りが出てくるから……と妄想するのも面白い。

ありがとうとさよならを

 冒頭とラストがつながった瞬間に思わず声を上げてしまった。あの男の子、タンクエンの元になった玩具の子か!
 タツヤはレスキューストライカー。男の子は玩具。片やレスキューのために大破し、片や超火災の道具にされてしまう。正反対の運命を辿りながらも、しかし同じようにありがとう、さよならと感謝と別れを受けているのが奇妙な縁を感じさせる。
 まあ、そう落ち込むなタツヤ! よく考えると、あのレスキューストライカーだって輝が壊した後に配備されたいわば二代目だし! すぐまた三代目がバルタンやら何やらさながら、配備されてくるさ(最低の慰め方だ)!

タツヤの是非

 今回もめちゃくちゃ無茶をやって、レスキューストライカー大破の原因を作ってしまったタツヤ。しかし個人的には、そう間違った判断だったとは思えない。
 ガッタイエンは強力で、三体のビークルでも単体では到底勝ち目はない。あのまま撤退しても、残っている切り札は、結局テストもされていないスーパーファイアードラゴンだけ。
 撤退すれば撤退した分だけ、被害が広がってしまっていただろう。タツヤが強引に突っ込んで、海水浴場で(いや、めちゃくちゃただっ広い荒野だったが)ガッタイエンを倒せた事で、結果的に被害を最小限に留める事が出来たのではないだろうか。
 輝はそれこそ『グレンラガン』の如く「壁があったら砕いて進む」系の突貫で事態を打破していくが、対してタツヤは勝負どころを直感的に理解して飛び込んでいく、ニュータイプ系のように思えるのだ。 
 まあ、その直感に実力が、現状、さっぱり伴っていないのが何ともアレな所なのだが……。

次回は

 タマちゃん対チュウカエン!? この対決、予想不可能過ぎる……ッッッ。