第18話「サボる響鬼」

ストーリー

 世界を巡る旅、その最後となる響鬼の世界にやって来た士達。
 この世界では、清めの音を用いて戦う音撃道と言う武術を操り、魔化魍と戦う鬼が活躍している。しかし音撃道は現在三つの流派に分かれ、それぞれ激しく対立していた。
 だがその中の一つ、ヒビキ流の師範ヒビキだけは、毎日サボってばかりいて……。

第一感想

 おお、なんかこう、『響鬼』してる……ッ(何て頭悪い感想だ)。
 要所要所で挿入される筆文字や(「空我」には感動!)、オリジナルキャストの活躍がそう思わせたのだろう。でも、逆に、オリジナルキャストなだけに違和感が増大している面も(笑)。
 以下感想。

今回の士の役割

 響鬼の世界における士の役割は、「音撃道の大師匠」。……いや、多分、それは嘘だッ(笑)!
 あんなピンクの道着、ネタか罰ゲームか、はたまた美的感覚がディケイドによって破壊されているか、そのどれかしか考えられない(ヲイ)。
 と言うか、今回写真館は一体どこに……? 

響鬼の世界

 この響鬼の世界は、オリジナル作品と大きく違って「流派」が明言されているのが一番の特徴。それだけに、今回のような流派争い、何と言う事もできる。
 猛士や、それを育てる童子や姫。さらにその黒幕達も存在しない。個人的には、あの洋館組と鳴滝の絡みを観たかった……。いかにも、悪い事しそうだしw

ヒビキとアスム

響鬼』からのオリジナルキャストが多い中にあって、響鬼の世界オリジナルキャストの二人。何か、変な言い方だがw
 音撃道三流派の内、最も衰退しているヒビキ流。デビット伊東が演じるヒビキさんが意外とハマてっているのが面白い。やはりヒビキさんは、ある程度年配の人が演じないとサマにならない。
 アスムは、すでに鬼に変身する能力を得ているようで、首から下はすでに鬼になれるようになっている。名前こそアスムだが、変身後の姿や行動原理などは、後期『響鬼』の象徴とも言える、侑斗(違)も入ってる。

イブキさん

 音撃道三流派の内の、イブキ流を率いる。
 イブキさんらしい(笑)爽やかなイメージの流派で、スポーツクラブのような道場に爆笑。何だこのうさんくさい笑顔のイブキさんwwww
 それ故か、弟子は皆女性ばかり。周りは皆鬼だけに、一たび修羅場になればとんでもない事になりそうだw 

ザンキさん

 音撃道三流派の内、ザンキ流を率いる。
響鬼』→『キバ』→『超・電王&ディケイド』と、大活躍w
 ザンキさんの漢臭さを反映して、道場も硬派。弟子は男ばっかりと凄い事に(笑)。これまた一たび修羅場になれば、とんでもない事になりそうw

アキラとトドロキさん

 アキラ、ソツ無いなあ。やっぱり、女子高生って肩書は、大事ですね。うん(最低だ)。しかし、今回のリ・イマジネーションの効果で、ちょっと頭が足りない子になってる気もする。
 トドロキさんは、やっぱりいつも通り(笑)。相変わらずテンパってると言うか、ザンキさん大好きな人に。
 しかし最大の違いは、何とトドロキさんがアキラに片思いしている事! おおう、色々な意味で危ないリ・イマジネーション……!

魔化魍

 あんまりにも適当な扱いに、ちょっと生温い感情が胸の奥から湧き上がってきた(笑)。まあ、流派争いが中心となっているだけに、扱いがこうなのは仕様が無いが。
 とりあえず、あたらアグレッシブなカッパに爆笑wwww

変身解除

響鬼』の鬼は体そのものが変化していて、変身すると同時に服は燃えたり吹っ飛んだりして、変身解除すると全裸、と言う設定になっている。
 それが今回はどう表現されるのか……と思ったら、いきなりの幕の出現と早着替えに吹いたwww
 何その黒子さん! すでに『シンケンジャー』で同じ事やってるのに! ある意味、このために必要だったのかも知れない、流派って。

今週のユウスケの一言

羨ましいぞ、士ー!
 ……ええっと、男の下半身にはもったいないお化けが住んでいまして。どれだけ心に想うたった一人の女性がいたとしても、やっぱり、他の女性に目が行っちゃう事もあるし、いい目を見ている男は羨ましいのです。
 何、このフォロー(笑)?

「まずは動かないとね」

 ヒビキさんによって突然アスムの師匠にされた大樹の一言。
 これだけ聞くといい言葉に聞こえるが、実際には狙いの巻物を奪うために泥棒しようって話で、全然いい話じゃないw

世界の崩壊と救済

 ディケイドが世界を巡る事で、世界は破壊される。
 ディケイドが世界を巡る事で、世界は救われる。
 ディケイドに対し、正反対の立場を取る夏海(ひいては渡と、その仲間達)と鳴滝。
 この言葉の意味は、「ディケイドが現行の世界を一度破壊し統合する事で、再び新たな世界を創る」と言う事で良いのだろう。鳴滝は現状を維持しようとし、対して渡は新しい世界を創ろうとしている、と言う事か。
 話の展開によっては、十分ディケイドがライダーと戦いそうな話だが……?

響鬼クウガ

 高寺プロデューサーライダー揃い踏み! と言う事でちょっと感動。
 ユウウケも、やる時はやるのです! しかし、響鬼が牛鬼に変わってしまった事で、早くもクウガがピンチ!
 クウガは負けて強くなる。それがクウガだが、しかし、ユウスケはちょっと最近いい所なさすぎなんじゃないだろうか(苦笑)。

ディケイドVSディエンド

 流派の威信と巻物をかけた、用人棒対決! しかしディエンドがインビジブルを使い、あっという間に戦闘放棄して巻物を奪ってしまう! こら、お前wwwww
 そんな身も蓋も無い事してんじゃないよwwww

鬼合戦

「鬼には鬼を」と言う事で、ディエンドは電王をカメンライドで召喚。さらにファイナルフォームライドで電王をモモタロスに変化させる!
 と言うか、操り人形のディエンド召喚ライダーだが、このモモタロスも基本はやっぱりモモタロスで吹いたw
 お前、カメンライド轟鬼持ってるだろ(笑)。
 最大の疑問はどうしてディエンドがデンオウモモタロスのカードを所持していたか、と言う事だろう。確か、本人が持っていたのはデンオウデンライナーで、あのカードは士が変化させたカードのはず……?
 と、ここで一つの仮説が成り立つ。ディケイドもディエンドも、カードを「彼ら自分自身が所有している」のではなく、「互いに共有している」のではないか? と言う事だ。
 設定によると「クラインの壺」なる空間にカードを無限に所有できるようで、このクラインの壺自体は一つで、それぞれ取り出す入口が違う、と言う話なのではないだろうか。
 そうすると、これまでカードを思うように使えなかったディケイドが凄くアレな事になるのだが……。

闘牛士フォーム

「牛には赤い物」と言う連想で龍騎に変身するのはまだいいが、その赤い布はどこから引っ張り出してきたwwwww
 さすがディケイド、何でもありだ!

次回は

 いよいよ旅の終わり。
 鬼が牛鬼に変化する……に関しては、どういう理屈をつけてくれるのか興味が尽きない。
 鍛えないと「鬼の力は衰える」はずなんだけどね、基本的に(笑)。鍛え過ぎて怪物化してしまうと言う事なのか、はたまた本来ライダーシリーズに加わるはずの無かった響鬼が、ライダーシリーズに組み込まれてしまった事からくる歪みなのか……。
 次回が楽しみ!