EX008「災厄の王の末娘」

ストーリー

 悪魔狩りと呼ばれる殺傷事件が連続する中、鳴桜邸に嵩月が、そして留学生のアニアがやって来る。まだ一〇歳でありながら飛び級で高校に進学してきた天才少女アニアに振り回されるばかりの智春で……。

第一感想

 智春の鈍い所はもう犯罪級と言わざるを得ない。
 しかしそういう狙いと分かってはいるものの、毎度毎度美少女絡みでトラブルに巻き込まれる智春。幸運を吸われなくても十分不幸なんじゃないかと思った(笑)。
 以下感想。

悪魔狩り

 GDや第一生徒会の追う、高位悪魔(ヤクザ含むw)も平気で狙う。それが悪魔狩り。すでに八人襲われ、すでに死者も出ている始末。
 その犯人は、悪魔(=フォルチュナ家の誰か)と契約した(つまりヤった……)契約者であり、スライムであるドウターを操る。なおかつ、アスラ・マキーナのハンドラーでもある。それは、互いに相反する存在である両者を併せ持つ、禁忌の存在、アスラクライン
 しかし、原作では「下着泥棒」であるのに対し、アニメではえらくかっこいい犯罪者になっちゃたなぁ(笑)。

ロリor巨乳

 朝っぱらから危neeeeeee!!!
 憧れの年上のお姉さんの前でまさか「自分がロリ」なんて思われたくない。しかし巨乳好きとかあのヤクザ屋さん達の前で言うのは、勇気どころじゃない度胸が必要。
 智春、ピンチです(笑)。
 こうくると、色々中途半端な(ヲイ)操緒が残念です。

ラック・イーター

 自分では運気を作り出せないアニアの家系。その代りに他人から少しずつ運気を集める事で、過ぎた幸運や大きな不運を穴埋めする、それが悪魔ラック・イーター。世界の安全装置と自称するアニア。
 運を吸われた者は、コケる、滑る、ぶつかると、まるでコントのように不運が降り注ぐ。
 しかし、この「運」と言うのは実は「確率変動」の事で、ラック・イーターとはすなわち、確率変動をコントロールする事が出来る悪魔である。こういうやり方が、三雲作品の油断ならない所だよなあ。と個人的には好きなポイント。

ワガママの理由

 豪華な出前。部屋の片づけ。夜中に叩き起される。等等、智春を振り回すアニア。
 しかしそのワガママも、僅か一〇歳で海外に留学した事や、姉の事。なおかつ悪魔狩り等等の不安からくるものだった。ちょっと考えれば分かるようなもので、実際女子二人は分かっていたが、智春はさっぱり気が付いていなかった。ほんとこの男、ニブい。
 だがそれもしっかりフラグ立てに利用する辺り、まったく油断のならない男だ。

次回は

「存在するはずのない禁忌の存在」
 ついに『アスラクライン』の切り札、アスラクラインの存在が姿を現す!