第17話「おばあちゃん味の道」

ストーリー

 ザビーの資格者・ソウがマユの兄・ソウジだった事が分かり、混乱する士達。一方ソウ達はクロックダウンシステムを完成させ、カブト捕獲作戦を実行に移そうとしていた。

第一感想

 ザビーゼクターは相変わらず駄目な男大好きのようです。
 オリジナル世界から今回のパラレルワールドでも、ザビーゼクターは変わらないなぁ(笑)。
 以下感想。

記憶喪失

 ザビーの資格者・ソウがマユの兄であるソウジだった。しかし、生きていたならどうして家に帰ってこないのか? と言う疑問に、「記憶喪失なんじゃないか?」と言うが……。
 平成ライダーにはありすぎる理由だけに、まったく否定できないw
 ところで、先週の壮絶なバトルは一体どうしたw

秘密組織ZECT

 そうだった。秘密組織だった(ぇー)。

ストーカー海東大樹

 先週インビジブルガタックから逃げたと思ったら、今週はマユのストーカー。絶賛犯罪者への道まっしぐらな大樹。
 何故かワームに狙われているマユ。そしてそのマユを守っているカブト。どうせ奪うなら一番性能がいいものを、とカブトを狙う大樹。
 先週はインビジブルで逃げただけだったが、今週は一味違う。カメンライドでイクサとサイガを召喚。イクサの超科学力、と言うか753パワーとサイガのスピードを活かし、クロックアップに対抗する。
 しかし結局、イクサもサイガもやられ、カブトにも逃げられてしまう。今週はちょっといいところなしの大樹=ディエンドだった。

カメンライド!イクサ、サイガ!

 こいつらテンション高ぇwwwww
 サイガもそうだが、イクサの中身が思いっきり名護じゃねーかwwwww
 基本的に、ディエンドの召喚するライダーはディエンドの操り人形のはずなのに……。次元を超えても、名護啓介の正義には一点の曇りなし(笑)!

マユの正体

 ワームに追い立てられ、マユは自身も知らなかった真の姿・シシーラワームへと変貌する。
 自らの正体に驚くマユの前に現れたのは、「お兄ちゃん」ソウ。自らも正体がフィロキセラワームである事を明かし、マユを手中に収めたソウは、高らかにカブト捕獲作戦を開始する。
 オリジナルでもそうだったが、こちらの世界でも「妹」の正体はワームであった。 
「妹」が生きていける世界を作るため戦うのが「カブト」の宿命みたいなものだが、それはこちらの世界でも同様であった。

おばあちゃん味の道

 マユがシシーラワームであった事を、何とおばあちゃんも知っていた! しかしおばあちゃんは「ワームを倒すのが世界のルール」と言う士を「それがどうかしたかい!」と一蹴。
「あの娘は私の孫」と、おっそろしく度量の広い所を見せてくれるのだった。
 さすがおばあちゃん。あの天道の大本であるだけある!
 きっと天道も、こんなおばあちゃんに育てられて、その思想をバックボーンにしてからこそ、あの「俺が、正義」だったのだろう。
 世界のルールがどうだろうと、「妹を守る」。そのためなら、自分が何よりも誰よりも強くなってみせる! と、まさに天の道を行くおばあちゃんであった。

フルボッコ・アラタ

 た、戦いの神が……。

フィロキセラワームの野望

 あれ? コイツ、ゴローちゃんに倒されたんじゃなかったっけ(禁句)?
 それはさておき、ソウ=ソウジ=フィロキセラワームの野望はこの世界を支配する事だった。
 ZECTを利用し、クロックダウンシステムを掌握してライダーを無力化。ワームを率い、一気に世界支配に乗り出す予定だったようだ。
 カブトの世界編のメインが、ライダーサイドによっていただけに、フィロキセラワームの野望が「世界の支配」と言う何とも分かりやすいものになっていたのはちょっとアレだったが。
 でもまぁ、その残念さは、むしろフィロキセラワームの小物っぽさからきてるのか(ヲイ)。
 役者さんのテンションの高さもあって、面白い悪役になっていた。ちゃんと空も飛ぶし。ワームには結構珍しいんだぞ、飛べる奴。

再び、永遠の孤独へ

 クロックダウンシステムで、暴走するクロックアップから解き放たれたソウジ。しかし再びカブトに変身すれば、また暴走するクロックアップの世界の中で孤独に生きる事になる。
 誰にも声が届かず、守りたいものに触れる事も出来はしない永遠の孤独。
 しかしソウジはマユを、家族を守るため、迷い無くカブトに変身し、戦い、再びクロックアップの世界に帰っていく。
 人知れず、孤独に、人々を守るため――。『仮面ライダー』のテンプレのようなお約束だったが、目頭がジンとなった部分だった。
 ラストの士の撮った写真も、おばあちゃんとマユをソウジがいつまでも見守っていると暗示していて素敵だ。

二人のキバーラ

 ……えっと、質量保存の法則とか、そういうものがあってですねキバーラさん(今更)!?
 と言うか、あれは二人とも本物で、『電王』みたく別の時間軸から来たキバーラなのではないだろうか……?
 もしくは、また別のパラレルワールドのキバーラ、とか。

次回は

 九つのライダー世界を巡る旅も、いよいよ最後の響鬼の世界! 本家風次回予告スゲー!
 って、な、鳴滝がまさかの……!?