第十二幕「史上初超侍合体」
ストーリー
志葉家当主の宿命の重さを前に、屋敷を一人出てしまった丈瑠。丈瑠と千明達四人は、改めて「殿」とは、「家臣」とはと言う事を考え始めるのだった。
第一感想
スーパー小林靖子さんタイム『シンケンジャー』サイド!
互いがバラバラだった第一幕、第二幕を想起させつつ、シンケンジャー達が本当の意味でシンケンジャーとしてまとまった、『侍戦隊シンケンジャー』一クール総決算にふさわしい傑作な一話だった。
先週、今週と、お腹一杯の日曜日だった。
以下感想。
街の中の丈瑠
家臣達を盾にしても、自分は生きのこらなければならない。志葉家当主の重荷に耐えかね、一人屋敷を出る丈瑠。
ポツンと立ち尽くす丈瑠だが、しかし周囲の車や人々は忙しなく行き過ぎていく……。
志葉家当主。外道衆と戦う宿命。主従関係。
そんな時代錯誤な、周囲の流れと違う、違わざるを得ない殿の孤独だった。
じいの選択
志葉家当主の抱える宿命の重さを重々承知していたために、あえて丈瑠を捜さず、いつも通りに(いつも以上に)明るく振舞っていたじい。
じいに出来るのは、家臣四人に丈瑠が最後まで四人を戦いに巻き込みたくなかったと伝える事だけ……。
いつもは口うるさいじいだが、肝心な時には静かにみんなを見守る立場に転じる。しかし、丈瑠が戻って来た時にはいの一番に駆けつける。「じい」と言うキャラクターがとてもよく出ていたシーンだった。
迷子の殿
迷っているのは、自分の使命。自分のいるべき場所。そんな事であるのだが、「迷子」と言われ狼狽する殿に胸がキューンッ。
あの、殿、それは反則でござる! 反則でござるよ!
ドウコクVS十臓
志葉家当主だけが持つ封印の文字。その一件でドウコクの怒りを買った十臓は、ドウコクの「縛り」でダメージを受け一時戦線を離脱。
この「縛り」の力は、どうやらドウコクだけが持つアヤカシの動きを封じる能力であるらしい。それがドウコクを「御大将」さしめる能力であるようだが……。何か、そこはかとなく志葉家と似通っている設定である。外道衆を封印できる文字を「志葉家だけが知っている」と言う点でも、何らかの因縁があるのか?
殿が一人と家臣が四人
丈瑠が背負う荷物。家臣を犠牲にしてでも、自分は生き残らなければならないと言う重荷。そして、自分以上に家臣の命も預かっていると言う重荷。
丈瑠がそれらの重荷を背負うその責任の重さを、今更ながら理解した四人。そしてその上で、「殿と家臣」として、互いに互いの命を預け、預かる本当の「シンケンジャー」となった四人!
生身での殺陣。四人の決意。「お前達の命、改めて預かった!」と言う丈瑠の決意。主題歌挿入と相まってまぁこのシーンの盛り上がった事盛り上がった事!
「殿と家臣」と言う関係からどれだけフラットな立場になる事が『シンケンジャー』の課題と勝手に思っていたが、あくまで「殿と家臣」と言う関係性を貫いたまま、五人が「仲間」と言うフラットな関係を築き上げた事に驚嘆。
まったく、『シンケンジャー』はやってくれる!
史上初超侍合体!
空を飛ぶ大空ナナシ連中とウシロブシに対抗するため、流ノ介のアイディアで超侍合体! シンケンオーとダイテンクウが合体したテンクウシンケンオーが完成!
あ、首、大丈夫だった(笑)。背中に合体してるのねー。
しかし、先祖を超える丈瑠達だけの合体、と言う記念すべきテンクウシンケンオーなのに、流ノ介お手製のレジュメを見ながら合体したり戦闘したりってなんだそれwwwww
てか流ノ介喜びすぎっ! そして殿も、「初めてお前に感心したぞ!」って! それは酷いです殿wwwww
次回は
包丁を構える茉子姐さんの姿が、外道衆より恐ろしいです、違う意味で(笑)。