第13話「覚醒 魂のトルネード」

ストーリー

 ショウイチにバックルを奪われても、なおも彼を守ろうとする士。
 一方、大樹はアギトの世界で狙っていたお宝「G4チップ」をついに見つけるが……。

第一感想

 相変わらず、士はユウスケ大好きだな……ッ!
 メインライターの會川昇氏が描く最後の『ディケイド』だけあって、士とユウスケにニヨニヨするエピソードでした(どんな感想だよ)。
 しかし、次回からの電王篇はともかく、それ以降は誰が脚本担当になるんだろうか。響鬼騒動までリ・イマジネーションする事あるまいに……。
 以下感想。

助けたのは

 イクシードギルスにバックルを奪われ、生身でデルタのルシファーズハンマーにロックオンされた士。
「川! 川はどこだ!?」
 と視聴者一〇〇万人が叫んだその時、士を助けたのはユウスケだった。さ、さすがクウガ! 変身しなくてもニューヒーローニューレジェンド!
 でも「危ないじゃないですか!」で済ませる問題じゃないから(笑)。それ、オルフェノクを灰燼と化す必殺の一撃ですから!
 大樹も大樹で「すまなかったね」とかあっさり流すんじゃないwwww
 でも一番かわいそうなのは、まるでいないものとされているようなドレイクだと思うんだ……。どこの世界でも、不遇な奴よ(ヲイ)。

アンノウンの目的

「人はただ人のままでいい」「人は力を持つと愚か故に道に迷う」「人は我らが守ってやる」「人が神に近づくなど」
 と言う言葉通り、こちらの世界のアンノウン=ロード怪人達の目的も、「人類の庇護」と「アギトの抹殺」であるようだ。こちらの世界でも、やはり白と黒のテオス達が争い合っているのだろうか。
 しかしやはり興味深いのは、彼らの抹殺対象があくまで「アギト」とそれに連なる者と言う事だろう。
 つまりアギトへの進化は禁忌であれど、アマダムによる進化は対象外、と言う事か。
 まぁ、確かにアギトへの進化は精神的進化であり、アマダムは肉体的進化を促すものだし、両者はまったく別物である事はあるのだが。この辺り、突き詰めて考察していくと面白いかも知れない。

G4チップ

 大樹がG3ユニットにもぐり込んで狙っていたお宝はG4チップ。「人間の脳とシステムをダイレクトリンクさせる」と言うもので、その効果は、劇場版を見れば分かると言うもの。
 ある意味、「力を持った人間の愚かさ」を象徴するアイテムである。
 しかし八代はこれを破壊。そのチップの存在意義が、彼女の忘れらない大切な人間=ショウイチを守るためであったからだった。
 士の「人間は愚かだが、道案内なんて必要無い!」と言う説教の説得力の源と言えるだろう。

守る理由

 ショウイチに何度妨害されても彼を士が守っていた理由は、ショウイチが破り捨てた手紙にあった。手紙を書いたのは八代。
 彼女が大切に思っているショウイチが死ねば、彼女を思うユウスケが悲しむ。だから、士はショウイチを守っていたのだ。
 おまッ……えー、何この男殺し(きゅん)! 士の不器用な友情にきゅんっ! なつみかんとは進展も何もあったものでは無いと言うのに、ユウスケには思いっきりラブラブオーラを出しっぱなしにしている士なのであった。

ショウイチの変遷

 今週の回想で、ショウイチがG3の最初の装着候補者であった事が判明する。
 これで、『アギト』ライダーであるG3→エクシードギルス→アギトとすべてを制覇した事に! 何とまぁ、贅沢なライダー(笑)。

「俺はただの人間だ!」

 士と和解し、エクシードギルスからアギトへと進化したショウイチのセリフ。あの氷川さんが放った名セリフと同じ! 
 仮面ライダー版「神々との戦い」であった『アギト』を象徴し、それを引き継いだアギトの世界のショウイチのセリフにはもってこいだなぁ、とちょっと感動。

キバーラとユウスケ

 今回ユウスケが帰ってきた事に喜ぶキバーラ。ライダー大戦時「各世界のライダーはどうやって次元を超えたの?」と思っていたが、ユウウケとキバーラがつながっているのだとすればおかしくないなぁ。

次回は

 電王の世界編開始!……と思ったら、「超・電王ビギニング」って!?
 ついにオリジナル世界とのリンクのスタート?