episode:「目覚める遺伝子」

ストーリー

 間明が社長を務めるフラネット社から新型携帯電話ジーンが発売された。それは外見もフォンブレイバーにそっくりなばかりか、ゼロワンによって破壊され奪われたファイブのラムダチップを使用した、まさに量産型フォンブレイバーだった。
 事態を注意深く見守るアンダーアンカー。しかしジーンは着々と世間に広まっていき……。

第一感想

 ストック感想を放出! ちきしょう、手段だったはずのバイトが生活を圧迫してやがる……!
 でもそれが無いと生活していけなくて、それでも現状は他のもっと苦しい人達と比較すればまだマシな方で、結局こんな事ばかり言っている自分が情けないと言う結論になって自己嫌悪のスパイラルに陥る嫌な循環。
 もうこの現状をすぱっと切り裂かねば! 裂かねば!
 そんなしみったれた愚痴はさておいて。

ケイタ「いつかブレイバーがたくさん生まれた時、もしビビる人がいたら、『仲間だよ。怖くないよ』って、言ってあげるためにエージェントってあるんじゃないんですか?」

 ケイタの優しさ、炸裂!
 フォンブレイバーの危険性ばかりがクローズアップされる中で、ケイタの優しさが一際輝く。しかしそんな優しさを持った人間は、現状、ケイタ一人だけで……?
 いよいよクライマックスへ向かって、ストーリーが展開していく。
 以下感想。

間明、社長、CM

 間明キモいwwwwwww
 爽やかな笑顔がムカツクwwwww

ジーン/量産型フォンブレイバー5

 元々量産型として造られた「一人っ子」ジーンなだけに、今回の量産化/一般発売は、その存在理由を見事に証明したものとなる。
 しかしその背景には、間明の特許のデータ書き換えに始まって、政府絡みの陰謀、間明の思惑など、様々なものが絡み合っている。
「AIを実装した気の利くケータイ」ジーンは爆発的に普及していき、世間から始まって、可憐、優璃、晶、そして達郎と、ケイタの周りの人間達にも広まっていく。

  • ジーン同士の並列分散リンクはブロックされる。
  • 自我が薄い。
  • 四肢がついているのに、姿勢制御プログラムがプログラムされていない。

 等等、不可解な部分がありながら、大量販売されていくジーン。
 人間と十分な関係を築かない内に、並列分散リンクによって自我が生じる事が敵にも味方にも恐れられるジーン。これらの「障害」は、間明があえて設定した「試練」に見えてならない。
 分かりやすい問題があれば、それに対処する事が出来る。とっかかりができる。自律へのファーストステップとなりうる。
 人類の脅威、として見ると恐ろしいジーンであるが、しかし一携帯電話として見るなら、とてもかわいらしい存在であるのがニクい所。達郎だって、そりゃ「バディ」として買っちゃうよなぁ。
 宗田が求めた、「ユーザーに愛着を持ってもらえるロボット」と言うコンセプトが、アダとなっている感じだ。

巨大化の真実

 数と制限を無制限に増やしたフォンブレイバーは、並列分散リンクにより自我を確立。そして人類社会を破壊するもう一つの知性となりうる……。 
 と言う恐ろしいシミュレーションだが、「ケータイ変だ」を踊りながら街を破壊するってどんなカオス(笑)?
 そしてようやく「フォンブレイバーの巨大化」に関する正しい知識を身につけたケイタ。い、今更wwww

フォンブレイバーに対する人類

 ジーンが発売され、反応するそれぞれ。危険視するもの、友達のように知識を教え込むもの……。様々だが、実際、新しい技術が公開されていくたび起こってきた事だと思うとおもしろい。人類は、少しずつ破滅の階段を上ってるんだなぁ、と思う。

一般市民

 ジーンに言葉を教え込んだり、便利な携帯電話として利用する人々。優璃辺りは、ケイタはこの携帯電話のモニターをしていたとでも思ってるんじゃないだろうか。
 何にせよ、ああいう携帯電話が発売されたらそりゃ一般市民は買っちゃうよな。かわいいし。萌えるし(何)。
 どこかのスレでは、手足を分解しようとするツワモノなんかもいそうだ。
 すべての問題が解決された明日未来では、パートナーデジモンのように一人に一台フォンブレイバーの時代がやって来る?

エージェント達

 喪ったバディ、セカンドとフォースを想う美作部長と瞳子。フォースは復活するフラグ……か?
 危険性を感じていても、共にフォンブレイバーをかけがえの無い存在だと思っている事が分かる。

真の敵

 ゼロワンから示唆されたアンダーアンカーにいる「真の敵」。それがついに明らかになった。
 その正体は、開発メンバー三人の内の一人である伊達。ゼロワンの制限を取っ払ったのも、この男の仕業だったらしい。
 伊達、間明、そして以前登場した政治家秘書の元宮は、「ネットを管理する」と言う思想のためにこれまで活動していたと言う。
「匿名性を盾とし、傍若無人な連中を取り締まる事のできる世界」。その監視のためのツールがジーンであり、その思想に惹かれ、桐原までも仲間になってしまう。
 下手に扱えば他人の命を奪う可能性のある車の免許にネットを例えるその思想は、これまで怒った凶悪犯罪や、現実の犯罪と照らし合わせても頷けるものがある。
 だが、国家によりネットを規制する、と言うのは行き過ぎなんじゃないかと思うのもまた事実。
 この三人も元仮面ライダーがいる凶悪チームを、どうケイタ達は論破していくのだろうか。

セブンとゼロワン

 ケイタが言った「一人」と言う言葉に過剰反応し、孤独や恐怖、そして存在意義への疑問を感じ始めたセブン。
 話を聞いたゼロワンは、とにかく、「今はケイタに心配をかけるな」とだけ言って立ち去る。
 この辺、初めての感情に戸惑う「末っ子」と酸いも甘いも噛み分けた「長男」の差が出てる印象的なシーンだった。セブンは自分の事で精いっぱいだが、ゼロワンは彼が喪い続けたバディを大切にしろ、とセブンに言ってやっている。
 彼らフォンブレイバーが人類と共に行く、明日未来の結末とは……?