第四幕「夜話情涙川」

ストーリー

 突然皆に悩みは無いかと尋ね始める流ノ介。そんな流ノ介に茉子は「ウザイ」と冷やか。
 そんな時外道衆が現れ、一人の少年とある約束を交わす。流ノ介と茉子の二人は、その少年を見張る事になったのだが……。

第一感想

 茉子が幼稚園でバイトしていた理由がよく分かったエピソード。
 ちょっと考えてみたのだが、「ダメな男に甲斐甲斐しく世話を焼く姐さん」系のキャラクターって、時代劇では結構いる気がする。そう言う場合、大抵いい姉さん女房になったりするのだけれど、しかし茉子は「立ち直った男には興味が無い」と潔いのでそういう方向には転がっていかない。
 なるほど、幼稚園での仕事は、彼女にとって天職なわけだよ……(凄く納得)! 弱っては立ち直る、そんな男ばっかりだ(ヲイ)! 
 以下感想。

変態アヤカシ・ナミアヤシ

 同じ外道衆にまで「変態」呼ばわりされるナミアヤシが今回登場する怪人。
 少年・良太を騙し、その姿をせせら笑う、まさに「外道」にふさわしい怪人。これまでの怪人は悪役の美学を強調したような強敵ぞろいだったが、こういう「外道」が現れると、改めて外道衆を許しておけない! と言う思いが強くなる。
 こういう所は、ガイアークのような組織とは正反対。来年のVSシリーズでは、敵組織の共闘は無理そうだ。

外道衆の嘆き

 その所業、まさに外道! とばかりの外道衆だが、あちらはあちらでとても憂鬱な思いをしているようだ。
 本人達は三途の川をプカプカ流れるだけの、生きもせず、かといって死んでもいない中途半端な存在である事に劣等感を抱いている。
 しかし地上はゴミのような人間が我が物顔で生を謳歌している……。外道衆にとって、非常に不愉快な現状であるらしい。
 何と高尚な悩みの悪役……! 今回は正義の味方側も悪役も、背負っているものが重い。

ウザイ流ノ介

 今回は捨てた夢の話。そんなわけで、家族を捨て、シンケンジャーに参加した流ノ介は、ある意味一番、捨てた夢が重いキャラクターではあるのだが……。何だろう、凄く、ウザイです(笑)。
 深刻なはずなのに、それをさっぱり感じさせない流ノ介のウザさ! これはもはや、一種の才能と言うしか無い……! 流石、軍平の後継者。その名は伊達では無い(勝手に呼ぶな)。

姐さん・茉子

 すでに家臣四人組の間では、姐さんポジションに納まっていた茉子。
 弱っている男を放っておけない……そんな性癖(ヲイ)を流ノ介に刺激された彼女は、甲斐甲斐しく流ノ介の世話を焼き始める。
 しかしカボチャはシンケンマルで切る。丸ごと投入。おかずは黒こげ。お茶は熱すぎ……。と、微妙に迷惑(笑)。
 おまけに「立ち直った男には興味が無い」とあっさり切って捨てる! ああ、流ノ介じゃないが、こうやって男は女に翻弄されて生きていくのね……(涙)。

理解を深めあう男達

 料理をする茉子の姿を前に、話す丈瑠と千明。二人の距離が妙に縮まっているようでびっくり。
 やはり、女の不可解さを前に、男は立場を超えて友情を深めあうものなのか(ぇ)。

黒子のお仕事

 多岐に渡る黒子の仕事だが、その中にはシンケンジャーのお弁当作りもあるらしい。黒子、まさに万能キャラ……!
 もう黒子がそのまま家臣になった方がいいんじゃないだろうかと思う。あの万能ぶりを見ているとw

ことはの呼び方

 シンケンジャーのアイドル、ことはが、流ノ介を「流さん」と呼んでいる事が判明……! 
 それだけなのだが、ちょっと胸がザワっときたポイントであった(何)。

折神戦

 今週の巨大戦は、折神のギミックの使い方が印象に残った。
 龍折神と亀折神の連携や、シンケンオー状態でのギミックの使い方等。巨大戦でも、こういう所があるとまた面白い。

最後は

 殿がいいトコ持ってった……! やはり殿、抜きん出ている……!

次回は

 サブタイトルが漢字三文字! って事は、基本は五文字で、状況によって一〜六ぐらいで変動していくのかしら?