第7話「超トリックの真犯人」

ストーリー

 ディケイド、龍騎、ナイトの戦いは、アビスの介入で水入りとなった。シンジはレンが真犯人と決め付け、夏海を解放するためライダー裁判の休廷を提案する。
 その頃、レンはオーディンと戦っていて……。

第一感想

 時間も空間もしっちゃかめっちゃか!
 パラレルワールドを移動するディケイドに、時間を移動するタイムベントまで使われちゃ、もう何を持って世界の破壊なのか、定義する事すら難しい。これでデンライナーとか登場したら、もう本格的にカオスになりそうだ……。
 そう言えば最近の研究によると、例え時間移動が可能でも、未来に行けても過去には戻れないのだとか。「過去には戻れない」なんて人間の諦めでは無く、宇宙の真理だったらしい。うわぁ、残酷だ。 
 以下感想。

ナイトを庇う龍騎

 ……きゅんっ(ぇえー)。

アビス介入

 ディケイド、龍騎、ナイトの戦いに介入するアビス。モンスターのミサイルで一斉攻撃って、やり口がゾルダだ(笑)。

CG鮫モンスター

 あれ? 着ぐるみ二体と合わせて三体? と最初驚き、後半でアビスの契約モンスター二体が合体してできたモンスターである事が判明し、二度驚き。
 体内からミサイル攻撃。頭からナイフと、あたら豪華なモンスターだった。しかし、ミサイル展開ギミックがジェットスライガーだ……。

ローストチキン

 リアルに美味しくいただかれとるw

嫌な弁護士

士「夏海は無罪かー!」

 心底残念そうな士に吹いたwwww
 こんな弁護士いたら本気で嫌だw

夏海と鳴滝

 ついに遭遇した夏海と鳴滝。それぞれ、ディケイドと世界の破壊に関する重要な二人、ついに初遭遇。

夏海

 今の所、夏海が持っているのはライダー大戦の記憶だけ。それも、クウガに変身しているのがユウスケであると知っているだけ。実は、あのディケイドが士である保障はどこにも無い。
 鳴滝の誘いを断る夏海だが……本人も言った「士は世界を破壊しない。ユウスケもいる」と言う言葉の裏には、本人も気がつかないうちに「士が世界を破壊してもユウウケが止める」と言う意図があるようで怖い。

鳴滝

 一方の鳴滝は、自身を「予言者」と自称。ディケイドを危険視し、各世界のライダーに警告を発し、ライバルライダーを繰り出し、と様々な手を使ってディケイドを亡き者にせんと活動してきた。
 そんな彼が、夏海一人を殺させないようにしようとする意図とは何か……? どうやら他の世界で二人は会っているようなので、第1話での渡のような事が、この二人の間でもあったのかも知れない。 

ナイトVSオーディン

 本編でも因縁の対決が、ここで実現!
 オーディンはここでも圧倒的なスペック差を発揮しているが、さすがに本編のように無敵にするわけにもいかなかったのか、ファイナルベントを真正面から喰らってバイバイしてしまった。
 最強にして、実は最もワリを食っているライダー、と言えなくもない……。

レンの真意

 レンがこれまでカードを集めていたのは、オーディンのタイムベントが目的だった。
 編集長が殺害された日、彼女に呼び出されたレンは、しかし彼女が何を言いたかったのかを聞く事が出来なかった。それを聞くためだけに、レンはバトルに参加し、カードを集めていたのだ。
 ある意味、この龍騎の世界の神崎士郎と言う事が出来るレン。しかしオリジナルの蓮同様、大切な物のために身を削るような所は変わっていなかった。オリジナルキャストとディケイドキャスト、役者は違えど本質は変わらず、と言うわけか。

超トリックの真犯人

 真犯人は鎌田! 実は鎌田は人間では無く、衝撃波を飛ばして編集長を殺害したのだ
 ……って、それはもうトリックじゃねーよwwwww
 まさに士の言うように、こういうしか無い。「こんなトリックありかよ!

信じ合う男達

「人間はしょせん一人ぼっち。みんな自分勝手で、結局、戦い合うしか無い」
 そんな龍騎世界の法律を利用したアビス。この世界の法律そのものの象徴として目の前に立ちはだかるアビスに、ディケイドと龍騎が立ち向かう。
 ディケイド=士は、レンを信じたユウスケを。龍騎=シンジは、ジャッジから外されても真実を求めたレンを。それぞれ信じるチームを代表し、「今夜はお前と俺でダブルライダーだからな」展開に!
 ああああああああああもうっっっ!! こいつら、自分の心拍数を上げさせやがってええええっっっ!
 いいぞっ! もっとやれっっ!
ディケイド』の原材料の八〇%はバトル。残り二〇%は男同士の友情パヤ☆パヤでできてます(ヲイィッ)。
 玩具ではちょっと無残な変形(笑)のリュウキドラグレッダーだが、放送されたCGでは大迫力! モンスターとライダーの融合である、まさに『龍騎』そのもののバトルだった。
 しかし、最後のキックは思いっきりドラゴンライダーキックw

鎌田の正体

 人間とは思えなかった鎌田。その正体は……アンデッドだった! それも、『剣』本編ではついに登場しなかった幻のカテゴリーK。パラドキサアンデッドであった。
 そりゃ人間とは思えない強さなわけだよ! 王様じゃん! その上、万物の霊長の座をかけて戦う生物の代表だよ! 戦いにかける覚悟が違いすぎる! って、名前もパラドキサアンデッドだから「鎌」田か! 金居みたいなネーミングセンスしやがって!
 そして、鎌田が龍騎の世界にやって来たのも、鳴滝の「実験」のせいだった。おそらく鳴滝は、鎌田を使って夏海を士から引き離そうとしたのだろうが……。 次回の剣の世界でも、引き続き鳴滝陣営として登場するか?

過去と未来の鎌田

 ちょっと気になったのが過去の鎌田の消え方。過去鎌田が未来の鎌田に吸収されたように見えた事。
 これがアンデッド故なのか、はたまた龍騎リュウガのような現象が起こったのか……。謎だ。

世界の破壊の定義

 どうも鳴滝を見ていると、何を持って世界の破壊とするのか、よく分からなくなる時がある。クウガの世界はともかく、キバの世界、龍騎の世界なんて社会システムが壊れる程度だろうに。士達が観た、パラレルワールドの融合なんてものと比べれば、スケールが小さすぎる。
 もしかしたら、一〇の世界すべてを一つにする事が鳴滝の目的なのだろうか。そして、それを阻止するディケイドが悪魔。
 鳴滝の言う世界の終わりとは、「世界の統合が叶わず、世界が独立して継続していく事」なのか……?
 だとすると、あのライダー大戦は「鳴滝側についたライダー達と、それに反抗するディケイドの戦い」……?
 もしそうであるならば、まさにディケイドは仮面ライダー! なのだけれど……?

次回は

 前期OP風にブレイドライダーズが立ち上がって、剣の世界編スタート!
 最強にして最弱の男。騙され続けても金には一生困らない男。たった一人の女性を愛し、多数の男達に愛される男。そして我が最愛のライダー。ディケイドキャスト版・橘さんの登場に期待!