内山まもる『ウルトラマンメビウス外伝アーマードダークネス ジャッカル軍団大逆襲!!』(『てれびくん』3月号)

ストーリー

 アーマードダークネスの支配を打ち破ったメビウスインフィニティーの放ったコスモミラクル光線によりジャッカル大魔王は破れた。メロスはとどめをアウラにさせるようメビウスに頼む。
 アウラの父は、かつてジャッカルに殺されたウルトラ28人衆の一人だったのだ……。

第一感想

『ジャッカル軍団大逆襲』編ついに最終話!
 相変わらず内山イズムに満ちた良作だった。ここまでパワーアップや過去のキャラクターやら、がっつり詰め込めるのは凄いなぁ。
 以下感想。

コスモミラクル光線

 ウルトラ兄弟の力を一つにして放たれるコスモミラクル光線だが、それをメビウスインフィニティーで、しかもアーマードダークネスを完全装備した状態で放つのだからそりゃただで済むはずもない!
 ジャッカル大魔王の光線を吹き飛ばし、そのまま大魔王を打ち倒すのだった。
 は、早いぜ大魔王(笑)!? そりゃメロスだって「よし、勝てる!!」だよ。

アウラと仇討ち

 最後のとどめはアウラにさせて欲しいと頼むメロス。アウラの父は、かつてのウルトラ28人衆の一人だったからだ。
 しかしアウラはあえてジャッカル大魔王にとどめを刺さず、見逃す事にする。しかし、背中を向けたアウラをジャッカルが襲う!
 それを見たメロスがウルトラの父のウルティメイトブレードを投げ、それを受け取ったアウラがジャッカル大魔王を真っ二つ! 哀れこれがジャッカル大魔王の最後となってしまうのだった……。
 大魔王の最後の言葉は「ウゲェ!!
 ちょ、あーた「ウゲェ!!」って……。二代目ジャッカル大魔王も、よくここまで頑張りました。最後は雑魚臭かったですが、ゆっくりお休みください(何様)。

 ジャッカル大魔王を倒し、後は残党狩りを残すのみ。だがそれをメビウスが止める。
 かつて情をかけたばかりに、現在の悲劇を生んだ事を引き合いに出すメロスだったが、メビウスはエースが地球を去る時に最後に残した言葉を引き合いに出すのだった。

やさしさを失わないでくれ。
弱い者をいたわり、たがいに助けあい、どこの国の人びととも友だちになろうとする気もちを失わないでくれ。
たとえその気もちがなん100回裏切られようと。

 だから、生き残ったジャッカル軍団にもチャンスをやってくれ、とメビウス
 甘いと言いながら、メロスも無抵抗の軍団員を攻撃する事も出来ず、あえて見逃す。これをメビウスに言わせる事で、ルーキーだったメビウスの成長と、主役としての存在感を発揮させている。メロスもメロスで、またこういうちょっとヒネた所がおいしい奴だ(笑)。
 でも一番おいしいのは、物陰から「そ〜」っと成り行きを見守っていたジャッカル軍団員(笑)。こ、これが萌え(ぇえ)!?

次回は

 次回から、再び新シリーズがスタート! 来年も内山イズム溢れる漫画が読めるとは……こんなに幸せであっていいのか!?
 しかし、新シリーズは一体誰がラスボスに……?