第5話「かみつき王の資格」

ストーリー

 ビートルファンガイアにキバの鎧を奪われ、城を追われたワタル。ユウスケはワタルをキングとして擁立するが、ワタルはファンガイアの本能のまま、ユウスケのライフエナジーを吸ってしまう。

第一感想

『00』感想は明日に。
 ああそうか、『ディケイド』って仮面ライダーブランドでやる『ツバサ・クロニクル』か!
 と、今頃気がついた今日この頃。小狼→士。サクラ→夏海。黒鋼→ユウスケ。ファイ→栄次郎。モコナ→キバーラ。
 おお、ぴったり(そうか?)!
 以下感想。

王の帰還

 ビートルファンガイアに敗北し、キングの座を奪われたワタル。このビートルファンガイアこそかつてのキングだったらしく、ガルル達もワタルに手を貸していいのか決めあぐねたようで、助太刀も無くワタルは敗北。
 ビートルファンガイアの能力でキバットが奪われ、名実共にビートルファンガイアがキングになってしまった。
 そんなワタルをただ一人擁立し、クウガに変身して戦うユウスケ。だが、戦力差は埋めがたく敗北してしまう。
 しかし、この後、ユウスケはどうやってキャッスルドランから脱出できたのだろう。ビートルファンガイアが人間を殺す事を躊躇するとも思えないし、ワタルが逃げてしまった以上、ユウスケには死以外ありえないように思えるのだが。
 もしかしたら、ガルル達が手心を加えてくれたのかも知れないが……。

VSカイザ

今日はこんな所かな
 って、コイツも勝手に帰ったー!
 ここまで来ると、鳴滝が逆に可哀そうに思えてくるな……。こんなワガママな連中しか使えないとなると、キバーラがいかに鳴滝にとって欠かせないパートナーであるかが理解できる。ディケイドは悪魔! 倒すべき敵! と言う考えをたった一人(一匹?)理解してくる子だもんなぁ……。そりゃ血だってあげちゃうよ! ライフエナジーだってあげちゃう!
 いやほんと、ご苦労様です。

友達

 ユウスケを逃避の手段に使おうとするワタルだが、ユウスケはそれを押しとどめる。「本当に行きたい所」へ連れて行こうとするユウスケの姿は、まさにクウガだ。
 しかしワタルはそんなユウスケからライフエナジーを吸い取ってしまう。
「友情を感じた人間のライフエナジー」が、ワタルのファンガイアとしての嗜好であるらしく、そんな自分に嫌悪を感じていたせいで、これまでキングになる事を拒絶していたのだ。
 誰も傷つけたくないから一人になる――。オリジナルの渡よりも、三倍ぐらいしっかりしたお子さんでビックリ……ッ! いや、「この世アレルギー」も相当根性据わっていないと言えないけどね(笑)!
 だが、士はそんな渡に、もしも人を傷つけたなら、「自分が殺してやる」と言う。破壊者としてでも、世界と関わっていこうとする士。
 一人じゃ戦えないワタルのため、それこそ体を張って友達になろうとするユウスケ。二人ともまったく違えど、やはりその精神は仮面ライダー
 士=ディケイド=空間。ユウスケ=クウガ=空我と、二人とも「空」つながりである事だし(関係無いだろ)。

乗りこむ男

 クウガの世界でも一人でガミオに突っ込んでいったが、今回はキャッスルドランに一人で乗り込む士。相変わらず、無茶苦茶やる男w
 僕らのビショップ事スワローテイルファンガイアも前座扱いで涙目。ライバルさったライジングイクサも涙目。
 そんな士=ディケイドの前に立ちふさがったのは、ビートルファンガイア。それもガルル、バッシャー、ドッガの三人を吸収し、その力を使ってドガバキフォームに変身! 一回限りのミックスフォームの使い方が実に巧い!
 体調不良時の一時措置、とはまたえらい違いだ(苦笑)。

かみつき王の資格

 人間とファンガイアは共存できる。その理想のために戦える。それこそ王の資格! と、今回はキバをパートナーライダーとしてディケイドはビートルファンガイアに挑む!
 ワタルが主役なら、ここでキャッスルドランからタツロットが飛び出してくる所だが、ここではキバアローに変身! 
 矢の部分が足なので、ウェイクアップしてヘルズゲートを解放! と、ギミック的にも面白い。のだけれど、巨大キバットって(笑)。しかもワタルの意識より、キバアロー時ではキバットの意識の方が優勢のようだ!? 色々大丈夫なのか、キバアロー!
 最後は二人のダブルライダーキックでシメなのも好印象。やっぱり、キバアローで決めるのは、ちょっと、ねえ(ヲイ)?

父と子

 ビートルファンガイアの人間態は、士が紅工房で出会った男だった。その目的はキングの座では無く、息子であるワタルを導く事。
 人間とファンガイアの共存を諦めた自分の徹を踏ませないようにするための、父の愛だった。
 父が散ったその工房から、キングとしての歩みを始めるワタル。父と子をつなぐのは、士のピンぼけ写真だけ……。
 破壊者でしかないディケイド=士。しかし彼が破壊した分、新たに他の何かが生まれている。クウガの世界では、本当の意味での戦士クウガが。そしてキバの世界では、ありえるはずも無かった父と子の対面が。こうやって、破壊の分だけ創造していくディケイドの姿が浮き彫りになっていく。
 果たしてディケイドが世界を破壊させたなら、そこには何が生まれるのだろうか?

キバーラ

 ユウスケとキバーラが士パーティに参入。しかしユウスケと違い、キバーラは鳴滝のスパイとしての参加。
 こうやってマスコットキャラもついて、次回もディケイドに、ドッキドキ(番組が違う!)! 

次回は

 龍騎の世界でライダー裁判!? 戦わなければ生き残れない(社会的に)!?

『超・電王』

 もはや未来で待ってるもカウントダウンの後から始まる本当の戦いもあったもんじゃないなぁ、と言うのが正直な感想。
『続・剣』でもなければ『真・響鬼』でもない所に、東映が『電王』に何を求めているかが透けて見えるようだ。マネーか? マネーなのか(荒んでるんじゃありません)?
 まぁそれはそれとして、ジークがくっついているクライマックスフォームが楽しみ!