episode:「ともだち」
ストーリー
富士山の事件以来会っていなかった親友、達郎と再会したケイタ。しかし、事件以降、二人の間には溝が生まれ、ぎくしゃくしてしまう。
達郎とケンカ別れしたケイタは、ネット詐欺事件を追う事になるが、何とそこに達郎の姿があって……。
第一感想
ついに達郎が登場! 第一話で名前だけ語られてから半年以上……。実に、実に長い待機期間だった。しかしそれが空けた途端、今度はネット詐欺ってw
達郎、可哀そうに……。
以下感想。
再開の親友
「古い方の東京タワー」とさらりと「明日未来」を感じさせる待ち合わせ場所で再開したケイタと達郎。
再会早々挨拶代わりにウルトラセブンごっこ! 等、ケイタと達郎の距離の近さがヒーローごっこで分かる。よっぽど親しくないと、あんな事は出来ないよなぁ。
そんな二人の間柄を、「ロットが近い」なんて表現するセブンがいかにも携帯電話らしい。
しかしケイタはアンダーアンカーのエージェントとしての側面があり、達郎にだって離せない秘密でガチガチ。その事がしこりとなって、どうしてもぎくしゃくしてしまう二人。
年齢離れすぎ!
瞳子が彼女か? と達郎に訊かれた時のケイタの反応。
そんな事言っても、お前が年上好きなのは百も承知だっ(笑)!
都市伝説デカ
歩くケータイ、エンジェルK、デビルKと、そんなものばかり追っかけている内に、ついに「都市伝説デカ」なんてあだ名がついた志村と海斗。
足で情報を捜さず、ネットの噂だけで怪しい怪しいと決めつける海斗をしかりつける志村は、いかにも古い人間らしい物言いだ。まぁ、普段ならそれが正しいのだが、今回ばかりは海斗のネットへの傾倒ぶりがネット詐欺集団に証拠集めに役立った。
ネット通販から顧客が何を求めているかを読み取り、サブリミナル効果のあるメールや画像。そして孤独の中にある人間の自尊心をくすぐる文章で誘い出す……。まさに「恐ろしい世の中になった」の一言だ。
古くはゴミ袋を漁っての調査からの延長線上にある事だけに、無駄に説得力もある。
ネット詐欺集団
ああいうプライドのくすぐり方といい、後催眠暗示を使っての搾取といい、サクラの混ぜ方といい、こういう宗教じみた詐欺は、ほんとにタチが悪いからご注意を。
あの勤勉さを、もう少しリアルで使えれば……。
フォンブレイバー7、推参!
催眠にかかり、操られるままの達郎達。そして窮地に陥るケイタ。それを助けたのは、もちろん我らがセブン!
相変わらずのかっこいいポーズ(笑)! で視聴者のハートをくぎ付けだ!
ソリッドドライバーのスピーカー&デモリッションで見事にネット詐欺集団の後睡眠暗示装置を粉砕!
そしてそのままの勢いで、手下と伏姫も撃破! 「GO! ソリッドドライバー! GO!」に盛大に吹いたwwwww
ちくしょう、相変わらず人の心を好き勝手萌えさせてくれるケータイだぜ!
変われたケイタ、変われなかったタツロー
富士山への家出を転機に、まったく違ってしまったケイタと達郎。
ケイタは滝本とセブン。そしてアンダーアンカーと出会った事で、大きく成長を遂げた。
その反面、達郎はパッとしない毎日を送っていた。家出旅行の間には酷い事ばかり。おまけにネット詐欺に引っ掛かり、結局、全財産と人生をだまし取られる所だった。達郎は、結局変われなかったのだ。
そんな事実が、あくまで「親友」のままでいたケイタを苦しめる。何も言えず、達郎の背中を見送るばかりのケイタが哀しい……。
言葉をかけようとするセブンを静止したのがゼロワン、と言うのも深いものがある。変わろうとして必死にもがいていたのは、ある意味ゼロワンも同じだからだ。
ケイタと達郎。セブンとゼロワン。成長したもの、できなかったもの。その差が、互いの間に大きな溝を作っている。
次回、この溝をどう越えるのか……?