第一幕「伊達姿五侍」

ストーリー

 隙間の向こう、三途の川よりやって来る外道衆を葬り続けてきた侍・志葉家当主・志葉丈瑠/シンケンレッド。
 しかし外道衆の力は日々大きくなっており、もはや彼一人では手に負えない状況になっていた。丈瑠に仕える家臣・彦馬は来たるべき日に備え家臣である四人の侍を招集しようとするが、丈瑠はそれに消極的で……。

第一感想

侍戦隊シンケンジャー』スタート!
 前作『ゴーオンジャー』がスピーディーでライトなノリだったのに比べて、『シンケンジャー』は若干「重く」感じた。それこそ「時代錯誤」な殿や家臣と言った設定や、丈瑠の父(津田寛治氏!)の壮絶な姿などなどが起因してるんだろう。
 とりあえず今の段階では、「デカイ剣最高ー!」とか「獅子折神がラブリー!」とか「黒子が素敵過ぎるwwww」それぐらいの感想しか出てこないが(何て感想だ)。
 以下感想。

隙間

 物と物の隙間から外道衆が現れる……と言う設定は、外道衆の不気味さと人外感がよく出ていていい設定だと思う。
 余談ながら、自分は隙間にハマるのが好きな性格です(ヲイ)。

OP

 OPは丸々シンケンレッドのアクション! シンケンマルを使ってばったばったとナナシ共を斬っていくチャンバラアクションが素敵だった。
 このシーンでも、丈瑠の性格。秘伝ディスクのギミック等、基本的な設定が盛り込まれている。

キャラクター

 第一話ながら、メインキャラクターが出揃った今回。まだまだ各キャラクターの掘り下げはあるが、とりあえず気がついた事だけ。

侍戦隊シンケンジャー

 とにかく、「殿と家臣」の関係が強調されているのが印象的。
 そのくせ、何百年も五つの家が関係を持っていなかったものだから、時の流れの中で使命と力だけが受け継がれ、忠孝の心なんてすっかり忘れられているのが面白い。大体殿様からして、四人を戦いに巻き込みたくないから戦う事を「家臣や忠義等では無く、覚悟で決めろ!」と言ってるのだ。
 優しさであると同時に、個人主義にかこつけた丈瑠の責任回避にも聞こえてしまうが、逆説的に、この「殿と家臣」の関係を受け入れて行く事が、五人の課題なのかも知れない。
 ところで五人のネーミングだが、それぞれ歴史小説家の苗字+属性から連想する言葉、かな?

外道衆

 赤、黒、黄色ととにかく原色が派手な連中。
 こちらも掘り下げが待たれるが、目を引くのが全員着ぐるみである事。生身の紅一点。女幹部が登場しないと言うのも珍しい。
 一瞬「シロップ!?」とか思ったのはここだけの秘密だ(笑)。

シンケンジャーの装備

 今回はキャラクターよりも、装備の紹介が目を引いた。なので、各装備で思った事を一言ずつ。

ショドウフォン

 もはやお馴染みとなった携帯電話型変身アイテム。しかし面白いのは筆に変形するギミックを持っている事。モヂカラ設定と相まって、使い道は多そうだ。

シンケンマル&秘伝ディスク

 鍔の部分をディスクに見立てて、それを変えて能力を発揮したり、個人武器に変形させたりする面白いギミック。
 ディスクをバックルから取り出す所も結構好みな所。突然空中から出すよりも、ああやって出す方がやっぱり楽しい。

式折神

 そうか、『シンケンジャー』から『響鬼』な匂いがするのはこいつのせいか(笑)。
 戦闘時以外の日常生活の中でも変形してコミュニケーションを取る事が可能らしい。今はまだそうでもないが、近い将来、視聴者の心を撃ち抜く日も近い。そんなキャラクターになりそうな予感w
 巨大戦では近年珍しくCGの使用度が低い事。そして変形前、変形後を使い分けて戦っている事が目を引く。滅茶苦茶派手にごろんごろん転がっているが、大丈夫なんだろうか。中の侍w

黒子

 いや、厳密に言えば装備じゃないんだけどw
 お茶やら手ぬぐいやらさしだしたり、服を着替えさせたりととにかく八面六臂の大活躍! 『ハリケンジャー』の黒子ロボと互角な便利屋だ。あまりの便利さに、彼らが戦った方がいいのではないか? とつい思ってしまったり(笑)。

ED

 EDは次回予告と一体化。ううむ、凄い和な匂いだ。

次回は

 シンケンオー登場! か、兜を自分で装着! その発想は無かったw