第1話「ライダー大戦」
ストーリー
どことも知れぬ荒野で無数の仮面ライダー達が戦う夢を見る夏海。最後に残ったライダーは、ディケイドただ一人……。そんな夢を見た後、突如世界が崩壊。無数の怪人達が暴れ始める。
第一感想
「あれ? でも『電王』と『キバ』の世界って同じじゃなかったっけ?」
『クライマックス刑事』はどうなったの? と、「ディケイド、スゲー!」と思った次の日、首をひねった(笑)。
それはさておき。
ライダーバトルなんて生ぬるい! これはもはや戦争だ!
ってなライダー大戦と呼ぶにふさわしい大激闘から始まった『仮面ライダーディケイド』。そのインパクトは抜群で、早くも第二話への期待が膨らむ。
石森作品は「時間」は越えこそすれ、「空間」を超えるヒーローはほとんどいなかっただけにどうなるか気になる。まぁ、001はメンバーを気絶させて空間越えっぱなしだったけれどもw
個人的に一番気になるのは、ディケイドとジョーカーが似すぎているくらい似ている事だろうか。
- カードによる変身。
- 使用カードを変更する事により、あらゆるライダー(アンデッド)に変身可能。
- 世界を破壊する存在。
等、多くの類似が目立つ。「ブレイドの世界」での活躍が楽しみ。あ、でも、橘さんはどうなるんだろ? やっぱり違う世界でもああいう人なんだろうか?
以下感想。
ライダー大戦
平成ライダーが全員そろっての大戦争! 中でも目立つのは、デンライナー系、カイザやらゾルダ、あとモンスター系のライダー等か。あの手の巨体と大量破壊攻撃を備えているライダーはやっぱりサマになる。
響鬼が巨大リョクオオザルで突っ込んできたのにも吹いたけどw 劇場版仕様?
しかし、他のバイクに乗っていないライダーの「足軽」ぶりときたら……。ゼクトルーパーはともかく、ザビーやコーカサスまで……。って、ライダーって本来は兵隊なんだから、そういうものかも知れないが。ただ他の怪人よりちょっと地位が高いってだけで……。ええっと、士官候補生?
とかくこのシーンは、『ディケイド』を象徴する一幕なので迫力満点で楽しめた。
そんなライダー部隊が戦っているのは、ディケイド一人なのか……?
夏海と士
夏海
ライダー軍団とディケイドの戦争を夢に見、そしてディケイドライバーとライドブッカーを見つけ出したヒロイン。現状、士に対するツッコミ役のようだ。
しかし次回予告の映像を見ると、気のせいか勘違いか、彼女をライダーが守っているように見えるので、世界崩壊に関する重要なファクターとなるのかも知れない。
士
そもそも「士」と言うネーミングからして意味深な主人公。「十」の世界を「一」にして崩壊させるから「士」。「十一」番目の世界を新たなに創造するから「士」と、色々妄想の余地がある。
現状、自分がなぜディケイドに変身できるのか、何故戦い方を知っているのか、自分でも分からない謎だらけのキャラクター。
撮影した写真すべてがピンボケになってしまう事を
「世界が自分に撮られたがっていない」
「ここは自分の世界では無い」
と言っている、「ここではないどこかを求める」主人公。相変わらず、どこかで見たような主人公w
しかし、そもそも彼は「ディケイドの世界」の人間で無い可能性もある。また、現在の士の世界が、「ディケイドの世界」である、と言う保証も無い。もしかすると、「仮面ライダーがいない世界」かも知れない。
ただパラレルワールドから連想して量子論になると、「自己の認識」次第なので、彼自身の自覚で、写真がきっちり撮れるようになる=世界の崩壊も防ぐ事が出来る、と言う可能性もある。
演技、滑舌等は、現状個人的にはさっぱり気にならないので安心して見る事が出来る。でも、キャラクター的には相変わらず問題児タイプか(笑)。
世界崩壊
そして始まる世界の崩壊。次々と世界が「重なり合い」、ビルが崩壊。その世界の怪人が人々を襲い始まる。そして重なった世界は壁で隔てられたように干渉する事は出来ない。
世界崩壊をビジュアルでしっかり見せてくれて、その危機がはっきりと印象付けられる。
しかしこの世界、イマジン的にはある意味おいしい世界なのではないだろうか? 少なくとも、契約者に困る事は無いだろうし。後、未契約状態のイマジンを踏みつぶしていくのは『電王』へのオマージュかな?
ディケイド、初陣
重なり合った世界の境界を超えて手渡されたディケイドライバーとライドブッカーの力で、士はディケイドに変身!
凄いデザインだけれども、相変わらず動き出せばかっこよく見える不思議。と言うか、他のライダーに変身する時間の方がディケイドでいる時間より長いような気もw
ワーム、魔化魍、オルフェノクに対し、カブト、響鬼、555。そしてバイクをオートバジンに変身させ、次々と怪人を撃破! しかし、その代償としてカードの能力を失っていく。
最初は「ベルトがディケイドライバーのままなら能力使えないじゃんwww」ぐらいに思っていたら、しっかりカードの力でクロックアップやら音撃棒やらしっかり使っていたので驚き。カードを使う時に、CGで名前が浮かび上がる事にも二重の驚き。
メカニックライダーの極みなだけに、ああいうCGは観ていて嬉しい。玩具でギミック完全再現もいいが、TVだけのエフェクト、と言うのも特撮作品の魅力の一つだ。
メッセンジャー・紅渡
ディケイド=士にメッセンジャーとして現れたのは『仮面ライダーキバ』の主人公、紅渡。
士に対し
- 「世界の崩壊」の現状。
- 士が「九つの世界を旅する」事。
- 「創造は破壊からしか生まれない」事。
- 「仲間達と世界の崩壊を防ぐ」
と言い残し渡は消えてしまう。
あまりに堂々として、先週までのあの渡? と思わず訊ねたくなる所だが、正夫が生まれるまでの間に、成長したと言う事なのだろう(笑)。
それにしても気になるのが、この「仲間達」と言う言葉。『ディケイド』に登場するライダーは、みなパラレルワールドの別キャストなのだが、他にオリジナルキャスト軍団も存在する、と言う事なのだろうか?
そうすると、最後の最後には、ディケイドキャストライダー軍団VSオリジナルキャストライダー軍団の戦争が始まる!?
クウガの世界へ
写真館からいきなり、クウガの世界へと移動した士達。この写真館も、また色々ありそうだなぁ。
そしてその世界は、未確認生命体と呼ばれるグロンギとクウガが戦う「クウガの世界」……。
このままシリーズの順番通り、『クウガ』→『アギト』……と進んでいくのか、それとも何らかのターニングポイントととも言うべき世界が存在しているのか。
次回は
クウガ本格登場。そして、地獄兄弟が刺客に!? やっべ、似合いすぎです(笑)。