最終話「フィナーレ・キバを継ぐ者」
ストーリー
二〇〇九年。
ダークキバの鎧をまとった太牙は、渡に対し決着をつけるよう要求する。真夜を殺された事を知りそれを受ける渡だったが、その二人の前に復活したバットファンガイアが現れる。
第一感想
『仮面ライダーキバ』、ついに完結!
ところで、その、バッシャーフィーバーは……(ヲイ)?
以下感想。
玉座の渡
キャッスルドラン内の玉座に座る渡。すっかりアームズモンスターも従者になっちゃって。
玉座の間に常に響いている鼓動はキャッスルドランのものだとしても、あの薔薇は一体……。天井でキバット達が頑張ってくれているのかしら。
名護と恵
殊勝にイクサナックルを嶋に変換する名護。そんな名護を叱咤し、コンビネーションを磨く二人。その中で、恵は名護を「尊敬していた」と内情を吐露し、名護は恵を「優しい女」だと気がつく。
もしかしたら、この二人の関係は現代編の音也とゆりなんだろうか……?
過去編では別れる事になった二人だが、現代編ではそのリカバーとしてこの二人の関係があったのかも知れない。だがゆり→恵はともかく、音也→名護はちょっと役者不足(笑)。
まぁ、音也直々に遊び心を伝授されたので、直系の弟子と言っても過言ではないが。あ、あとは誤解されるほど自由って所も一緒か。名護は誤解されるほど正義、だけれども。
兄弟決闘
ダークキバを手にし、渡との最後の決着をつけようとする太牙。当然渡にその気はないが、真夜を殺されたとあっては渡も受けざるを得ない。
潜在能力を覚醒させた(と言う言い方でいいのだろうか?)渡と、ダークキバを手に入れた太牙。戦闘能力は見る分には互角のようだ。ザンバットソードの分太牙の方が不利だが、そんなものお構いなしと言わんばかりに突っ込んでいく太牙が男前だ。いや、決してこの手の武器が自分を有利にするわけではないのだけれども。平成ライダーシリーズでは。
再生ファンガイア軍団の中に
ライオンファンガイアが混じってた……(笑)。それでいいのか元チェックメイトフォー!?
アームズモンスター、出陣!
いきなり出陣する三人に吹いたwwwww
何で出てくるこの三人!?
ビショップ、最後の戦い
知性と妖しい演技でチェックメイトフォーの中でもひと際存在感を放っていたビショップも、ついに最後。
終盤、因縁続きのイクサと戦い続け、最後は爆現斬りでノックダウン。だがそのライフエナジーはバットファンガイア復活のエネルギーとなった。
最後まで「ファンガイアの掟」に従い続けたビショップ。結局、彼は鎖に縛られたまま逝ってしまった。本人は十分満足なんだろうが……。そういう意味では、ある種最も幸福な生き方をした男だったのかも知れない。
愛の力?
ビショップを恵とのコンビネーションで倒した後、いきなり復活する都合のよすぎる視力に吹いたwwww
いや、ドラマなんてそんなもんだけど。やはり恵との愛の力か……!
ところで、イクサのセンサー系はもっと仕事してもよかったと思う。
キング宣言の意図
渡があえてキングを名乗ったのは、太牙を守る楯となるためだった。その意図通り、真っ先に渡を狙いに来たビショップがちょっと悲しいw
参謀キャラが策略に乗せられちゃった!
しかし、そこで登場する嶋がおいしすぎる。いったいどうして戦っている場所が分かったんだろう、と言う疑問は横に置いておくとしてもw
復活したバットファンガイア
兄弟同士で仲直り、と思ったら、そこに現れるバットファンガイア。ライフエナジーが足りなかったのか、はたまた多すぎたのか。それとも復活怪人はそういうものなのか、知能の無い怪物となって復活したバットファンガイアと渡、太牙との死闘が始まる!
復活した途端、またキバとダークキバのコンビと戦う羽目になったバットファンガイアが可哀そう過ぎる。しかも今のダークキバ、実の息子だし!
太牙も可哀そうだったが、バットファンガイアもしっかり可哀そうな因縁が続く。死んだ後までって……ほんと悲しいなぁ。
イクサの腕、音也の腕
ただでさえ強いバットファンガイアだが、理性を無くしてさぁ大変。あっという間に太牙も渡も追い詰められて、渡は崖の上から突き落とされてしまう。
息を呑むような距離を転がり墜ちる渡を救ったのは、何とイクサの腕! 過去編で吹っ飛ばされたイクサの腕が、落下する渡を救ったのだった。
って、あれ腕だったのねー! ずっとベルトだと思ってた……orz
しかし、二二年の間にどんな隆起が起こったらあんな位置に腕が現れるんだw
それはともかく、時を超え、音也の魂と共に渡復活! ダークキバでのスネーキングデスブレイクとのエンペラームーンブレイクで、バットファンガイアを撃破するのだった。
……元キング、お疲れ様でした。
「戦いなさい」
戦い終わった渡と太牙の元に現れる真夜。結局、太牙は真夜を刺せなかった。
デカくなった渡を超えるため、そして魂が一つになるために、渡と太牙、音也の息子達は、兄弟同士で再び戦うのだった。
って、まず生身でガチの勝負をする所が、さすがファンガイアのキング(笑)。マウント有りの過激な戦い!
そして魂が一つとなるために、まず戦いを奨励する所が、さすが「力の掟」のファンガイアのクイーン。
ブルマンお産
メ、メスだったのー!? そして二二歳で出産って、またチャレンジャーな……!
母と娘と
恵のウエディングドレス姿を祝福するゆり。ある意味分かりやすい幸せとは無縁だった麻生家の女達だが、ここでようやく、分かりやすい幸せに。
恵のウエディングドレス姿は、ゆりで見られなかっただけに感慨深い。
新社長・太牙
再び社長になってる太牙。ライフエナジーに代わる新たなエネルギーの開発を急務とする……と方針を発表する。
人間を狩らなくてもいいように、と言う措置だろうが、一般のファンガイアがソレをよしとするかどうかは疑問だ。まぁ、ダークキバの鎧もあるから、そこら辺は問題ないか(ヲイ)。
キバを継ぐ者達へ
結婚式の最中、まさかの正夫乱入! 二二年後の未来からやって来た渡の息子であるらしい。
音也そっくりの息子に「正しい夫」って、どんなネーミングセンス? 下手すれば凄い皮肉だw
て、わざわざ二二年前にやって来たと言う事は、未来では渡はいないと言う事なのだろうか。タツロットやザンバットソードも無いとすれば違う意味でバットエンド(笑)。いや、本人の手がふさがってるだけかも知れないが。
ネオファンガイアに未来から追われてきた正夫と共に、太牙、名護、そして渡が変身! しっかりキバット四世もいる(笑)。正夫がノーマルキバと言う事は、渡のキバの鎧をそっくりそのまま受け継いだと言う事なのかな?
全員一緒にネオファンガイアに突撃し、そのままエンド! まさに「祭り」と呼ぶにふさわしい、賑やかな終わりだった。
総評
井上脚本の筋力を感じた一作。
過去編と現代編のドラマをぐいぐい引っ張っていって、最後は「祭り」で締めくくり。昼ドラのようなどろどろした恋愛模様や、渡のさっぱり煮え切らない態度など色々あったけど、まぁ、『キバ』だしいいか! と納得できる……? ストーリー展開だった。
例え整合性なんて合わなくても、キャラクター達の魅力に任せる! と言ったいつもの井上脚本平成ライダーの醍醐味が味わえた一作だったように思う。
スタッフ、キャストの皆様、お疲れ様でした!
次回は
ついに『仮面ライダーディケイド』スタート! って、さっそく渡がw