#13「惑星脱出」

ストーリー

 人工太陽落下が迫る中、レイとケイトの最後の戦いが始まった。ゼットンの強さを前に再び圧倒され、倒れるゴモラ。しかしその時、レイがレイブラッドとして覚醒し……。

第一感想

『ウルトラギャラクシー』第一期感想もついにラスト。
 ゴモラ→EXゴモラゼットン、キングジョーブラック、そしてウルトラマンと、息もつかせぬバトルの連続に大興奮! さらにレイとクルー達の絆も描かれ、まさに死角の無い最終話だった。
 以下感想。

真のレイオニクスバトル

 ついに始まったレイとケイトの最後の戦い。ゴモラゼットンの一騎打ち。だがその戦いは、怪獣が受けたダメージがそのままレイオニクスに帰ってくる、真のレイオニクスバトルだった!
 これまでも、レイのテンションが怪獣に影響を与えていたが、レイオニクス同士の戦いはダメージまでも共有してしまうと言う恐怖。すなわち、怪獣の敗北=レイオニクスの死! 最後の最後で、恐ろしく過酷なバトルに……!

レイ、覚醒

 ダメージを受け、倒れるレイ。だがしかし、レイブラッドの血を覚醒させ、レイオニクス・レイモンとしての姿を現す。
 それに呼応し、ゴモラもEXゴモラにパワーアップ! 乱入してきたキングジョーブラックをゼットン共々、パワーアップした力で圧倒! これまでこの二体には散々やられていただけに、ゴモラのパワーアップがいかに凄まじいかが分かる。
 データではスピードが下がっているようだが、回転攻撃だの尻尾の攻撃だので、決してスピードは下がっていないように見える。必殺技である超震動波は全身から発射するタイプに強化され、ゼットンも一撃で粉砕!
 また、レイモン自身も不完全ながらウルトラマンの封印を解除するなど、レイブラッドの血を完全に覚醒させた事が分かる。

仲間達の絆

 レイを連れ戻すためにやって来たボスとハルナ。レイ自身「自分が人間では無いから行けない」と言っても、「レイはペンドラゴンの一員」「俺達の大切な仲間だ」と、レイがレイモンに変化する所を見てもしっかり仲間として受け入れている。
 そしてオキとクマノも、三人を待って人工太陽が落ちてくるギリギリまで待つ覚悟だった。
 これまでの冒険の中で紡がれてきた仲間達との絆が、最後までがっつりと描かれていてジンとさせられる。

姉としての最後

 もう一人の怪獣使いとして、憎たらしいほど悪役だったケイト。彼女はレイブラッド星人により、レイを覚醒させるために惑星ボリスに送り込まれた存在だった。
 レイと同じレイオニクスは宇宙中に存在し、互いに戦い合い、最後まで勝ち残った者がレイブラッド星人の後継者として選ばれるのだと言う。
 最後の最後に、レイを涙ながらに激励し散っていったケイト。その最後は、まさに弟を案じる姉そのものだった。弟を覚醒させると言う事でしか関われなかったケイトも、ある意味哀れな存在だ。

復活のウルトラマン

 五人のクルーがそろい、やっと惑星脱出!……と思いきや、最後の最後まで邪魔をするのがキングジョーブラック! だがそこにペンドラゴンクルーを助けに現れたのは、我らのウルトラマン
 キングジョーブラックを拘束したまま惑星ボリスへと落下。そのまま、人工太陽の爆発に飲み込まれてしまう。
 安否を気遣うクマノに、オキが「ウルトラマンは不死身です」「きっと無事ですよ!」と応えた言葉にニヤリ。そう、ウルトラマンは不死身! きっと脱出していて、また活躍する姿を見せてくれるはずなのだ。

総評

 仲間達の絆。迫力ある怪獣プロレス。この大きな魅力あふれる二本柱で、ぐいぐい物語に吸い込まれた『ウルトラギャラクシー』。
 今さらの感想とは言え、それをまったく公開させない出来だった。
 第二期『ウルトラギャラクシー大怪獣バトルNEVER ENDING ODYSSEY』にも期待大!