三雲岳斗『アスラクライン(11) めぐりあい異世界』
- 作者: 三雲岳斗,和狸ナオ
- 出版社/メーカー: アスキーメディアワークス
- 発売日: 2008/10/10
- メディア: 文庫
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第一感想
『アスラクライン』シリーズ最新刊。
アニメ化、コミック化と、一連のメディア展開には三雲岳斗ファンとしては嬉しい限り。これを機に未収録の短編も文庫化してほしいところ。
しかしまだ油断はならない。その昔、『コールド・ゲヘナ』がアニメ化すると言う話があったのだが(以下略)。
以下感想。
一巡目の世界
前回で一巡目の世界に移動してきた智春はたった異世界をさ迷う事に。
しかし一巡目の世界でもそこにいる人々自体は同じなので、いつものキャラがいつものようにそこで生きていて、しかしどこか微妙に違った形で登場している。
個人的に一番不憫なのが、佐伯玲子か。この世界でもこの娘は報われ無さそうな気配が……。いや、言うまい。
橘高秋希
二巡目の世界で除泄白キが凶行に走った原因となった女性・橘高秋希が今回では主要人物として登場。一言で言うと、「無敵キャラ」(笑)。色々な意味で無敵すぎて困るw
でもこんな彼女がいなくなってしまったからこそ、除泄白キはああ言う事をしてしまったと言う事が理解できてしまうキャラだった。
飼っている梟の名前がクロガネなのには……何か意味があるのだろうか?
告白スルー
操緒がいない所で、嵩月に盛大に告白した智春。しかしどういう思考を辿ったのか、告白失敗と思いこむ始末……。いや、なぜそうなるwwww
あまつさえ成長した大アニアとあんな事になってあやうく修羅場状態に……。ち、ちきしょう何だこのハーレム男めっ!
アニアの成長
智春、嵩月に比べ、数年前の一巡目の世界に移動したアニアは立派に成長した姿に。
ところが、彼女がアスラ・マキーナを作った事がここで明らかに。また、一巡目の世界の智春に恋心を抱いていたなど、様々な新事実が明らかになってしまった。
時間と空間がぐるぐる混じって、もはや何が原因で何が結果なのか。卵が先か鶏が先か、のようにややっこしい状態になってしまった。次回ではいよいよすべての原因と言える中央渦界域に乗り込むが、果たして、結末やいかに。