第39話「シャウト・狙われた兄弟」

ストーリー

 一九八六年。
 ダークキバの攻撃に翻弄される次狼。攻撃対象にされた次狼、ラモン、力の三人は、キングに対抗するため真夜を狙うが……。
 二〇〇八年。
 ついに自らの正体を明かした渡。人間とファンガイアの共存を望む渡だったが、周囲の思惑はその望みから正反対の方向に流れていくのだった。

第一感想

 現代編がもうどろどろ。
 渡、深央、太牙の三角関係の時点ですでにどろどろなのに、そこにさらに人間とファンガイアの確執やら何やらが絡んで、一層どろどろに。
 だがそんな中、名護の存在が妙に救いになって来た。あれ? 何でこんな名護がかっこよく見えるんだろ? 不思議だ(笑)。
 以下感想。

絶滅タイム

 キング/ダークキバの標的となったのは、次狼だけではなかった。焼き芋屋で細々暮らすラモン、力にさえもその牙を剥く。
 ルークにすら敵わなかった三人が、キングに敵うはずも無くあえなく敗北してしまう。あまつさえ、真夜を狙うもこれまた敗北。
 ……何と言うか、絶滅寸前の種族の悲哀をしみじみと感じる所だ。音也に夢中になっている今の真夜なら勝てると踏んだのかも知れないが、何でこう、負けがこんでる生き物って、こう……。
 いや、よそう。深く考えると悲しくなる(ぇー)。

トライアングラー in 1986

 ついにゆりが真夜の正体=ファンガイアである事を知ってしまった。当然、ゆりには許せる事では無く、音也に一発ビンタを見舞って出て行ってしまう。
 今までのこういう事はあったが、今回のはその質が違う。結局、これが決定的な別れになるのだろうか……?
 しかし、恵へのいい母親っぷりを見るに、もうちょっと、しっかり納得して別れたと思いたいんだけどなぁ。

カミングアウト

 名護のセッティングで、青空の会のメンバーに自身がキバであるとカミングアウトする渡。
 と言うか、宴会の席でカミングアウトってどういうわけだwwww
 こういうセッティングだとかって、しかし無駄に頼りになる名護である(笑)。

嶋と太牙と

 人間とファンがいの共存を最も否定しているようである嶋。回想を信じるなら、太牙を育てた人間が嶋であるらしい。 
 しかし手痛いしっぺ返しを受け、現在の思考になったようだ。
 どうして嶋が太牙を育てる事になったのか? と言うのが疑問だが、やはり音也と真夜(加えて、渡と太牙)の逃亡に手を貸したのが嶋、と言う事だからではないだろうか。
 だが結局、太牙も人間を家畜扱いするような教育をした? と言う事で、嶋の方にも大いに問題がありそうだが……どうなのだろう。

黒い深央

 渡がファンガイアで嬉しい。太牙を(渡が)殺して、一緒になろう。と言い出す深央が怖すぎる……!
 いや、そりゃ嬉しいのは何となく理解できる。今までずっとドジで他人の足を引っ張ってばかりの彼女が、唯一好意を抱いた渡が自分と、種族も同じだった、と言うのはそりゃ嬉しい事だとは思う。
 だけど、太牙を殺せだとか、そりゃないでしょーよ……! 自分は気がつかなかったが、他の記事を読むと、この時の深央の服装は、初デートの時のものだとか。
 深央……ほんとに怖ッ。

キングワープ

 母を狙うマンティスファンガイアを、まさしくキングの風格で切り倒すキバ。この時のワープが妙に怖い。さすがキングの鎧w
 しかしそこに、嶋の命令でキバを排除する健吾イクサが。ライフルで援護する名護と恵が現れる。この時、誤射のフリして渡をかばう名護が恐ろしくかっこよく見えた。つり橋効果なので、あまり誤解しないように(ヲイ)。
 そしてさらに、太牙とビショップが登場! ビショップによりファンガイアの血が目覚めた渡は、暴走して恵にザンバットソードを振り下ろす!
 まさかの渡の暴走だが、この時、キバットはいったいどうしていたのか……。いや、ビショップの方が一枚上手だったと言う事か。

次回は

 ついに名護イクサ復活ッ! この星から消えかけてる正義を見せてくれッ!