第38話「魔王・母と子の再会」
ストーリー
一九八六年。
真夜に惹かれていく音也を責めるゆり。ゆりは真夜と直接会って話をつけると言い出し……。
二〇〇八年。
互いの正体を知ってしまった渡、太牙、深央。渡は太牙に連れられ、ついに母である真夜と再会するのだった。
第一感想。
名護と恵の蚊帳の外っぷりに本気で泣けてくる……。何だよあの「753」Tシャツ! そしてあのスピーカー! さらにコーチって……!
そんな自分が惨めになるような事をどうしてするかなあのボタンむしりは……。だが、今こんな風に屈辱の生活を送る事で、名護は優しさを学び、きっと将来の大きな糧に……。ならないか(ぇー)。
ところで、最近イクサ組がストーリーにさっぱり絡んでこないが、健吾に関してはそうでもないような。あの力にこだわる姿勢が、ハーフである渡に向きそうではある。
以下感想。
一九八六/二〇〇八
今回は色々な形で年代が表示されていたが、なんだか雲で2008とか書くのだけはちょっとくどかったかな? と思った。
現実逃避
深央や太牙がファンガイアだった……と言う事実を前に、昏倒する渡。ガルルに助けられたものの、目覚めては「あれは夢だ」と現実逃避。
ポカンと呆れる所だったが、そこで一発ガルルがビンタしてくれたのは痛快だった。あんまりこういうのは好きではないが、こういう時にピシャリと言ってくれる大人の男の存在はありがたい。
「音也の魂と一緒に見ている」の一言があまりに重い。
しかし、こういう物言いをしていると言う事は、やはり音也は過去編で死亡しているのか……?
ビショップの策略
過去編・現在編と共に裏で動いているビショップ。
過去編ではキングに真夜が音也を愛している事を告げ口し、現代編では太牙と深央をキングとクイーンと言う役割に当てはめようと執拗に活動する。
悪い悪くないの問題は無く、ビショップは自分の「ビショップ」と言う宿命に忠実に従っているだけ、と言う所がまた救いの無い所だ。
太牙や深央を倒すよりも、「宿命の鎖を解き放つ」ラスボスとしては、ビショップがふさわしい相手に見えてくるなぁ。
ゆりと音也
気持ちのすれ違い……と言うか、音也の才能が理解できないゆりと、その才能を理解してくれる存在が欲しいと思っている音也。ある意味、すれ違い以前にかすってもいないように見えるのは自分だけか……。
直接話をつけると息巻くゆりだが、真夜がファンガイアである事を知っている音也としては当然許容できるはずもない。あまりに無謀すぎる。ゆりの身の安全よりも、しかし音也の頭の怪我の方が気にかかるw
マンティスアンデッド
死んだファンガイアを再び蘇らせ、自在に操ると言う特殊能力を有するマンティスアンデッド。
かなり上級ファンガイアと見え、なかなか強そうに見える。しかしどうしてクイーン=真夜を狙うのかが分からないので、どうにも……と言うのが第一感想。
まぁ真夜の事なので、色々な所でクイーンとして振舞うだけで恨みを買っていそうだがw
再会の母子
太牙に連れられた洞窟でついに再開した渡と真夜。
回想シーンを見るに、音也死亡後、しばらく放浪していた渡と真夜は、最終的に音也の工房に。そこで真夜は渡を住まわせ、自身はクイーンの力を抜き取られ今に至る……と言う事らしい。
いきなり渡を一人で住まわせるのは無謀極まると思ったが、そうか、キバットがいたな(笑)。
となると、やっぱり渡って学校とか行っていないのか……。劇場版の展開も、あながち勢いだけじゃなかったのかも知れない。
似ている二人
今回はキングと太牙。キバとサガの戦闘スタイルなど、それぞれの血族の流れが受け継がれている事が印象的なエピソードでもあった。
しかし泥沼のこの身内間抗争に、果たしてどう決着をつける事やら。
ダークキバ
過去編でついに登場したダークキバ。名称はダークキバだが、実はこれこそ真正の「キバ」。
エンペラーフォームに似ているもののタツロットがいないのは、カテナによる封印がないので当然か。渡のためにダークキバの鎧をカテナで封印し、タツロットと言う封印解除アイテムを真夜が用意した……と言うところか。
そしてキバットの父ちゃんキバットバットⅡ世も登場。父ちゃん、黒いな(笑)。
過去編最強スペックを誇るだけでなく、ファンガイアとしての超能力的なものも行使可能。……うわぁ、ザンバットソードが無いとは言え、ますます勝ち目がない(苦笑)。
次回は
一週お休み。ダークキバがさらに猛威をふるう予感。