長谷敏司『円環少女(6) 太陽がくだけるとき』
円環少女(サークリットガール)〈6〉太陽がくだけるとき (角川スニーカー文庫)
- 作者: 長谷敏司,深遊
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2007/11/01
- メディア: 文庫
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『円環少女』第六巻をようやく読了。
以下感想。
感想
メイゼルが撃たれ、その命を救うためにハウゼンの誘いに乗り地下都市へと向かう仁。
「正しい事をやろう」とする仁の前に襲いかかる専任係官達。テロリスト。ハウゼン。核爆弾。そして現実!
決断とその結果。そのツケを払え、歩き続けろ! と仁にとって苛烈すぎる現実が突き刺さる。
しかしその厳しい現実の中、「円環」のようにつながる人との絆。つながり。それらを守るため、踏みとどまる事。それを知った仁の姿が、実にかっこいい大人であったのだ。
それが曖昧な悪のイメージしか持たない核テロリスト・国城田との決定的な差となっていく。
それにしても、今回一番かっこよかったキャラクターは、間違い無く寒川父だろう。彼の意外な参戦が自分でも意外なほど痛快だった。短編なんかでは酷い言われようだけど(笑)、中身はかっこいい男なのよ。
さて、今回の第六巻で「東京地下戦争編」が終了。次回から、また新たな展開が待ち構えているようで……?