第25話「ラストダイブ」
環境分子の散布を止めるのは失敗に終わった。散布された環境分子は、徐々に自然のバランスを狂わせていく。
そんな中、ソウタ達は久島が残した最後の手を検討していた。それは波留による、超限界深度ダイブであった。
第一感想
『RD 潜脳調査室』もいよいよクライマックスへ。
しかし、最後の最後まで波留と久島は切っても切り離せない鉄板な関係だったなぁ……。
波留は海に潜り久島が答えを出す。とは言え、それが最後には波留が現実の海。久島はメタルの海そのものとなってしまうとは……。
何と言うか、単なるカップリングを超えた壮絶な関係なのだった。
以下感想。
波留とミナモ
これまでの身体的ハンディキャップを克服しつつある波留。そして、自分にできる事を、と成長しつつあるミナモ。
これまでもにおわされてきた二人の関係。それが今回のエピソードで、一つの完結を見た。
安易に二人がくっつくのではなく(現実的にも厳しいが)、それぞれ自分の領分で生きる――。と言う結論を迎えた。
波留から見れば、「海に潜るしか能の無い」「久島が待っている」と言う事なのだが、ミナモから見れば、波留を海から遠ざける事は出来なかった。そんな無念があったのかも知れない。
しかしそこで涙をこらえ、自分のできる事、可能性を広げていくミナモ。その横顔は確実に成長し、大人の表情を見せるのが非常に印象的だった。
海が燃える現象、再び
環境分子の散布は、当初の懸念通り自然のバランスを崩し、海が燃える現象を誘発した。
もはや最後の頼みは、波留と久島の二人のみ。最後のダイブは、果たして地球律をどんな形で捉えるのだろうか? 次週、ついに最終話!