第33話「スーパーソニック・闘いのサガ」
一九八六年。
真夜の正体がファンガイアと知った音也。しかしそんな事を意にも介さず、真夜は音也に接近する。真夜は音也にふさわしいヴァイオリンを制作する事を薦めるのだった。
二〇〇八年。
深央のために強くなる事を決意した渡。だが、再開した幼馴染・太牙に婚約者として紹介されたのは、他ならぬ深央であった。
第一感想
と言うわけで、ひょんな事からブラッディ・ローズはストラディバリの流れを汲む、たった一つのヴァイオリンである事が判明してしまいましたとさ。
えーっと……音楽史的に重大な問題なんですけど(笑)。
こんなものをモデルに、独学の徒手空拳でヴァイオリン作っている渡が可哀そうに思えてきた……。
以下感想。
人間だって化け物
さらりとファンガイアである真夜が言い放った言葉。
音也も納得していたが、確かに一理ある言葉。これに限らず、音也は終始真夜との会話でイニシアチブを取れていない。もう心底惚れている……と言うか、翻弄されている。
ゆりの涙
音也と真夜が二人でヴァイオリン制作している姿に涙するゆり。
そりゃ、あんな姿を見せられれば……。「戦士」としての音也では無く、芸術家。天才ヴァイオリニストとしての音也を心底理解できるのは真夜だけ……。と見せつけられたのだから。
呉服屋との結婚も、結局これが理由なのだろうか。
昼ドラ展開
好きな女の子は、幼馴染の婚約者。本人は知らないが、男二人は異父兄弟。結ばれるべきは太牙と深央だけど、深央本人は渡との関係を望んでいる。
うわぁ、これなんて昼ドラ展開(笑)。
お約束ながら、周囲の人間もうっとうしい。静香はまたも姑。名護は名護で風呂にまで上がりこんでくるし……。なぜ、胸を隠す(笑)!?
太牙の笑顔
太牙はいいやつなんだろうけど、それは自分の利益になるから……。感情/キングとしての使命。この二つが許す限りどこまでも親身になるが、そこを外れれば容赦は無い。そんな印象を受ける。
赤ん坊時代から仕えた「じいや」を一喝だもんなぁ……。やはり太牙のファンガイアの鎧は蛇系列のファンガイアなのだろうか。ああ、リザードクラスのドラゴンファンガイア、とか?
ドッガフィーバー!
こ、これは何と言う一本足打法wwwww
もうハンマーである意味もほぼ皆無。おまけにトゥルーアイが無用の長物に……。あ、トゥルーアイで拘束→ドッガフィーバー! の流れでいいのか。
だがもう普通にドツロットバズーカとかでいいんじゃないだろうか。
サガ、登場
ファンガイアのキング・太牙がサガークで変身するサガが登場!
ただのキックでキバの紋章を刻み、そして必殺技は妙にまどろっこしい。仕事人かよ(笑)!
キバが蝙蝠ならサガは蛇。ステンドグラスの装甲はキバよりもファンガイア寄りで、キングの王冠のようなデザインが目を引く。設定ではキバの鎧よりも前に作られていて、モンスターであるサガークもモンスター一族に属するものではなくでは無くゴーレムの一種なのだとか(ブロンの上級?)。
キングのために作られたサガークだけど、ファンガイアが力を増すにつれ、もっとグレードの高い鎧を作ろうか! と言う事になって作られたのがキバの鎧のように思える。
キバの鎧はキバット族、ドラン族、その他のモンスター一族を使役する事が可能な、まさに傍迷惑極まる鎧だし(笑)。
もしもクイーンの子どもが二人以上いたのなら、長男にキバの鎧が。(例えば)次男にサガの鎧が与えられたりするのかも知れない。
もしくは、サガークはキングの管理。キバットはクイーンの管理と分割されているのか。
次回は
健吾が変貌……。そして現代編に真夜が登場! そう言えば死んだとは明言されてなかったが……。片目を失い、クイーンとしての力も失っているのだろうが……。