第31話「喝采・母に捧げる変身」
一九八六年。
音也、次狼、ラモン、力。四人がかりでもルークに歯が立たない。もはや万策尽きたと思いきや、ゆりには何やら作戦があるようで……。
二〇〇八年。
ついにキバが渡であると名護にバレてしまった。しかし名護はあっさりその事実を肯定し、渡を弟子に誘う。それを聞いた健吾は失意のどん底へ……。
そんな時、二度目の宝くじに当選した光秀を予知能力者だと勘違いした阿鐘がその身を狙う。そしてそこに天国へ行きたいルークも現れる。
第一感想
麻生母娘のイクサ変身に恐ろしく燃えた!
「二二年間の時の流れ」が売りの『キバ』ではあるが、こんなに直接的なアクションで魅せて貰えたのは初めてのような気もする。劇中で無類の強さを誇ったルークが対戦相手だっただけに、その感動もひとしおだ。
以下感想。
渡と名護
名護がすごくあっさり渡=キバと言う事実を受け入れていて吹いたwwwww
これまでだったらキバ=人類の敵! その命、俺が貰う! って流れだったのに。
これは裏で色々打算が渦を巻いてそうですが、個人的には「初恋の人の息子だからオールオッケー!」と名護の中で解決されたものだと思う(笑)。
名護は身内にだって厳しいが、自分には甘い。すなわち自分の初恋と言う人生の中でとびきり甘酸っぱい部分に触れる存在に対して甘いを通り越して苦くなるほど甘いはずだ(ぇー)。
きっと「弟子になりなさい」発言だって、自分で初恋の人の息子を育てて「お父さん」になろうとする名護の歪んだ性癖(ぇ)の発露に違いない!
健吾の慟哭
夢を絶たれ、親友も失い。尊敬する師匠からは見捨てられた……。もはや何も残っていない健吾。この挫折が積極性から出たものだけにキツイな。
そんな健吾に接触してきたのは嶋。キング=太牙だと知っているこの男。一体過去編でどこまで知った上で健吾に何をさせる気なのだろうか……?
勢揃い・チェックメイトフォー
こういう敵幹部勢揃いってシチュエーションは燃える! 例えさっそく一人かけたとしても! キングはまともに登場していなかったとしても(ヲイ)!
フレンドリーモンスターズ
ルークと言う共通敵がいるせいか、次狼はともかくラモンや力の正体がバレても問題になってない(笑)。ラモンに至ってはゆりの事を「お姉ちゃん」呼ばわりだし……! ラモンさん、あなた五倍は年上です!
ゆりの作戦
ゆりが思いついた対ルークへの作戦はこう。
ルークをイクサに変身させる→オーバーヒートで相手を消耗させる→その間は防御に徹する→あとは弱った所を五人がかりでフルボッコ。
ええっと、まず最初以前の「ルークと出会う」は(笑)?
まぁそれは置いとくとしても、過去編イクサとは言え、ルークが装着すると圧倒的な強さを感じさせる。もうあんなのに迫られたら勝てるわけがない!
母と娘の想い
とりあえず、空気を読んだ名護に拍手!
ライジングイクサで調子よくやっていただけに、この交代はなかなか粋。音也はまぁ、ああいう事をやってくれるおいしい男ではあるが。
ルークを世代を超えて倒したものがイクサ。そして受け継がれていく「魂」である所に、熱血な『キバ』の一面を垣間見せられる。
ルークの謎
結局、ルークは二二年後も同一存在として転生した。クイーンやキングは当然別人であるため、これは結構な違和感。
その謎は、やはり最後の一言が関係しているのだろう。再び同じ存在に生まれ変わり、タイムプレイを行う。その執念が同一存在での転生を許したのかも知れない。ここから二二年後、長い眠りから覚めたルークとキバとの戦いが始まる。
パールシェルファンガイア
深央がクイーンとして変身したファンガイアとしての姿。よくビーナスの絵画で使われる貝がモチーフなのだろうか? 真珠を模した単眼が特徴的だ。
おそらくビショップにアンクレットに何か仕込んだかな? これにより、後ろから奇襲をかけると言う大胆不敵な攻撃が可能に!
ついに本格的に動き出したキング/ビショップ/クイーン。次回からはいよいよキング/クイーンの物語が本格的にスタートか?
次回は
もう一人のキバ。そしてついにチェックメイトフォーのキングが登場!