木村暢『機動戦士ガンダム00(2) ガンダム鹵獲作戦』

機動戦士ガンダム00』ノベライズ第二巻。
 今回はサブタイ通り、ガンダム鹵獲がメインとなる一冊。アニメ本編の#9〜#11、そして#14〜#18までが描かれている。もちろんチーム・トリニティも登場!
 以下感想。

GNドライヴ開発記

 ノベライズオリジナルシーンとして、GNドライヴを作るために木星に渡った開発チームのシーンが追加されている。
 多数の死者と多大な年月をかけて作り上げられた五機のGNドライヴ。しかし開発チームは、全て殺害。データは末梢と、かなり悲惨な最期を遂げている。ソレスタルビーイングの根幹を成す機関なだけに、機密はしっかり保たれていたようだ。
 しかしここでHAROが発見され、疑似太陽炉の制作へとつながっていくのだから皮肉だ。

第二巻のコーラサワー

 無駄に面白いノベライズのコーラサワー。今回はカティ大佐との運命の出会いとあってそれも倍増。
 箇条書きで笑った所を抜粋。

  • コーラサワーは過去の失敗(ガンダムに負けた事)にはこだわらないが過去の栄光(二〇〇〇回)にはこだわる男。
  • カティ大佐に惚れたポイントは、冷徹に人を見下すような強気な目。おい!
  • カティ大佐はコーラサワーの事を「しまりの無い顔」「頭の足りない男」と評価している。
  • しかしその分、「いるだけでリラックスできる」「頭の足りない男は愛嬌がある」などと中々高評価(笑)。
  • 「男にしてやる」はさして意味が無かったらしい。

 第三巻もこの二人には俄然目が離せない。

ラストシーン

 ラストは刹那がトリニティへ攻撃をしかける所。そして三勢力が疑似太陽炉を南極で受け取る所で終了。ラストとなる三巻への期待が高まる。