小太刀右京『マクロスフロンティア Vol.1 クロース・エンカウンター』
マクロスフロンティア Vol.1 クロース・エンカウンター (角川スニーカー文庫)
- 作者: 小太刀右京,江端里沙,青木ハヤト
- 出版社/メーカー: 角川グループパブリッシング
- 発売日: 2008/07/01
- メディア: 文庫
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第一巻はアニメの01「クロース・エンカウンター」〜#07「ファースト・アタック」までの内容を収録。比較的アニメの展開に沿った内容だが、ノベライズオリジナルシーンも大いに追加され、アニメとはまた別物のストーリーとなっている。
以下感想。
とりあえずエロい
まぁ、何はともあれエロいのですよ、このノベライズ(ヲイヲイヲイ)。
アルトがランカにタッチしちゃうところから始まり、シェリルにタッチしちゃうところやら、巨大なクランのお尻のラインに魅了されてみたりと、とにかくアルトがしっかり思春期の男子をやっているのが特徴。
あとはミハエルが(完全に遊びと割り切っている相手と)女と一戦交えている事を明確に示すシーンがあったり、アルトが「いつか童貞を捨てたい」と思っているとか、とにかく男女問わずエロいね(死ネ)!
お坊ちゃま・アルト
歌舞伎の名門・早乙女家を飛び出したのはアニメと同様。だがノベライズでは、体にこの家の教育が染み付いているシーンが散見され、アルトが未だ家の呪縛から自由になっていない事が判る。
シェリルのライヴシーンでは、彼女の持つ「舞台に立つ人間」としての「華」に魅了され。コーラを人生で初めて飲んだり。麺類を食べる時はすするのではなく細かくちぎって。箸をなるべくぬらさない様に食べる……。女形としての教育が染み付いているからこそ、自由に飛びたい。だけど天井のある空に苛立ちを感じている……。そんなアルトが存分に表現されている。
ちなみに、アルトは漢字表記で「有人」なそうな。
脅威のグレイス
グレイスがサイボーグ化されたサイバーグランドである事はすでに明らかになっているが、ノベライズではさらに過激な事に。
ふくらはぎにイオンジェットエンジンが仕込まれていたり、腕にはバジュラさえ倒す事のできるミニ・グレネードを仕込んでいたりと、さらに危険な女に!
グレイスの所業がすでにアニメで明らかになっているだけに、これは怖い……!
芸能人としての三人
女形として将来を嘱望されながらも、そこから逃げ出し、それでも逃げ切れないアルト。
銀河の妖精として頂点に君臨するシェリル。
芸能人としての一歩を踏み出すランカ。
三人それぞれの、芸能人としてのポジションが描かれているのもノベライズの特徴。ノベライズではシェリルのライブで、バジュラとの戦いのアルトと並行し、シェリルとランカのデュエットと言うオリジナルなシーンが追加され、この三人の一体感がさらに高まっている。
三人意外にも、例えばオズマやボビーなど、サブキャラのシーンも追加されているのもいいポイントだ。
SFとしてのノベライズ
とかくSF設定も多い作品なので、機体解説なども面白い。次巻も楽しみになる一冊だった。