GP-27「孫娘ハント!?」

 別次元から謎の物体がヒューマンワールドに落ちてきた。それを探すため、山へと分け入るゴーオンジャー。範人はその途中、崖から落ちてお仙という老婆に助けられる。彼女が亡くなった孫娘を大切にしている事を知った範人は、女装をして孫娘の代わりに働く事になる。

第一感想

ゴーオンジャー』って時代の先端を行くのが巧いなぁ……。
 エド・はるみ等の芸人起用とか、今回の女装ネタとか。軽くなりすぎず、かといって重くなりすぎず。「昔の特撮」的な感動ポイントも忘れない。
 考えてみればそれが戦隊シリーズが長寿を誇っている理由なわけで、それと比べると(作品の善し悪しは比べるものではないが)去年の『ゲキレンジャー』は「狭い範囲でしか通用しない懐古趣味」に走った感があるのは否めないなぁ。……いや、別にジャッキー・チェン達のような煌めくアクションスターが古いって言いたいわけじゃないけど! ないんだけれども!
 最近の妙にお手軽な感動作品を見ると、何だかこう「なんだかなぁ」と複雑な気持ちになるわけですよ。
 まぁ、自分でも言いたい事がよく分からない辛気臭い事はさておいて以下感想。

ダウジングバンキ

 今週のインパクトの三分の一は、こいつが持っていった! もはや環境汚染などほとんど関係が無いダウジングバンキが登場! 声を当てるのはエド・はるみ
 いつもの「グ〜!」でエド・はるみとか思えないんだけど、そこはさるもの、このダウジングバンキのデザイン、顔が妙にエド・はるみに似てる(笑)。と言うか、「グ〜」顔としか言いようのないあの口のデザインが素敵だw
 フェイシング、ボクシング、そしてダウジングロッドを曲げる事で射撃攻撃を曲げる等、妙に攻撃バリエーションが豊かで強いところもオイシイ。
 後年、『ゴーオンジャー』が見直される時には、こういう所が注目されるのかな?

まだまだ続くヨゴシュタインの喪中

 じ、自分探しの旅wwwww
 かつて新しい自分を探しに旅に出た幹部がいただろうか。いや、いない。と言うか、色々な意味でヨゴシュタインがオイシすぎるwwwww
 本当にヒラメキメデスは愛されていたんだなぁ。
 しかし、そんなヨゴシュタインを迎えてやるために、ジャンクワールドから取り寄せた兵器を探し出そうとするキタネイダスとケガレシアがいい奴すぎるw
 ニゴールを冷酷に殺す面もあれば、こんなに面白いコメディもこなしてみせる。こういう太極図みたいな悪役が、いかにも日本的な悪役だ。

孫娘ハント

 崖から落ちた所を老婆・お仙に助けられた範人。たった一人、スクラップに囲まれて暮らすお仙のため、範人は死んだ孫娘の女装までして恩返し!
 ちょ、意外と女装似合ってるwwwww
 さすがにちょっと肩幅広い所が気になるけれども、一見するとマジでかわいい娘(ヲイ)。そりゃぁこれなら、ゴーオンジャーやウイングスもメロメロだ〜(力ちゃんっぽく)! 特に軍平、メロメロすぎるwwww
同期として自慢できる可愛さだ!」は「かっこよすぎる!」に続く軍平語録として長く語り継がれる事だろう(笑)。

ゴーオンウイングス

 だんだん馴染んできたな、こいつらも。
 空からの捜索にも手伝ってくれるし、あの大翔が女装ネタで冗談まで言ってるなんて。まだまだ一つのチームとは言い難いが、だんだん馴染んできているのが分かるシーンだ。

優しさが救う世界

 キタネイダスがジャンクワールドから取り寄せたのは超兵器だけでは無かった。何とその開発者でもあるジャンクワールドの魔女博士オーセンまでも取り寄せていたのだ!
 まさかのお仙の正体バラシに素でびっくり。と言うか考えてみたら、このお仙って「汚染」にひっかけたネーミングなのね。ちきしょう、ひっかかったー!
「人間がジャンクワールドを侵略しようとしている」と言うキタネイダスの嘘で兵器を作ったオーセンだったが、女装までして彼女を慰めようとする範人の優しさがオーセンの誤解を解き、ヒューマンワールドを救ったのだった。 
 こういう、単純な優しさが世界を救うという構図が素敵だ。変に先を考えないゴーオンジャーの中でもとびきり自由な範人だからこそできた事だったのかも知れない。

ED

 今週からバルカのターン! な、長かった……! と思いきや、実はまだストーリーも中盤だった。このままガンパードからウイングスまで、一通り流すのだろうか?

今週のゴーオンゼミナール

 範人はメイドカフェでもバイト経験あり。って言うか、それは女装喫茶じゃねーの(笑)!?

次回は

 ど、どこかで見た事のあるセットが! どこかで見た事のある人が(笑)! 東映最高!