episode:「遠い夏の空と」

 日本史の宿題のため、クラスメイト・陽子の大叔母・初枝を頼って郊外の田舎を訪れたケイタと優璃。
 初枝の戦争体験を聞いてレポートにまとめるのが目的だが、ケイタにはもう一つの目的があった。アンカーが開発したRCIS(遠隔通信遮断システム)の実験を頼まれていたのだ。
 実験を開始するがセブンが奇妙な電波を受信する。それは戦死した初枝の夫からの通信だった。

第一感想

 一週遅れの感想を。
 夏の『ケータイ捜査官7』。今回は「戦争」。そして、時をかける(?)ストーリー。夏と言えば「時」だもんなぁ(ヲイ)。二年連続だしな(放送局違う)!
 以下感想。

ケイタのレポート

 しょ、小学生の読書感想文wwww
 と言うか、今日びの小学生はもっとマシな文章を書くのではないだろうか? しかし、安易にコピペに頼らないその姿勢は評価されるべきだろう。当たり前だけど。小学生レベルのレポートだけど(笑)。

RCIS

 アンカーが新たに開発した遠隔通信遮断システム。確かに、こういう通信を遮断するシステムが完成すれば、ネット犯罪対策にはおおいに役に立つだろう。しかし、これ明らかに国政レベルの問題である気がする……。法律とか大丈夫なのだろうか。
 それにしても、この遠隔通信遮断システムで妙に不機嫌になってしまうセブンがおかしい。他人と他人をつなげるコミュニケーションツールとして生まれたセブンだからこそ、意図的に通信を遮断されたり、電波が何も拾えない状況は屈辱なのだろう。
 しっかし、電波を拾った時のあの何とも言えない嬉しそうな顔と言ったら……(笑)。

時を越えた電波

 時を越えてつながったのは、まさに戦っている最中の初枝の夫とだった。
 ケイタは彼が助かるため、いつものテンパリを思うさま発揮して、必死に彼に訴えかける。この辺り「滝本の死」をケイタが体験していると考えると興味深いものがある。
「戦争」は理解できないケイタだが、大切な個人が死ぬ悲しみはちゃんと理解している。だからこそ、ケイタは必死になって彼を説得できたのだろう。 
 戦争なんてないほうがいい。退屈で平凡な日常が一番、とは、大切な何かを失って始めて理解できる悲しい概念だ。

変わった歴史

 ケイタが目覚めた翌日、歴史は変わっていた。
 荒れていた畑はしっかりと整理されていて、親戚はいっぱい。初枝の夫は生き残り、その後幸せに二人は暮らしていたのだ。この変化を知っているのは、ケイタとセブンのみ(初枝の夫はケイタの事を覚えているようだが)。
 ほんとに変わってしまった歴史。それがいいのか悪いのか判らないが、初枝さんが幸せそうでよかった。
 と言うか、本気で変わってしまった(笑)。相変わらず起承転結の間を吹っ飛ばすハイスピードな作品だ。

次回は

 さ、貞子登場!?