『劇場版 仮面ライダーキバ 魔界城の王』

 続けて『キバ』感想。

第一感想

 ちくしょう、もっていかれた……ッ!  
 色々な意味で最後の『モモタロスのまっかっか城の王』にもっていかれた。周りの子ども達が『電王』の事ばっかり話していてちょっと悲しくなったのはここだけの秘密だ。
『キバ』に関して言えば、もう難しい事は何も言う必要は無い。ただただ「お祭り」。その一言。
 とりあえず、紅父子とちょっとかっこいい名護が観たかったら、劇場版をどうぞ!
 以下ネタバレ感想。

ストーリー

「大古代展」で暴れ回るファンガイア。それと同時に、新たなモンスター種族・レジェンドルガが復活した。
 渡は原因である二二年前にキャッスルドランの時の扉を使ってタイムスリップし、レジェンドルガのロード復活を阻止する。しかし音也のせいで、結局ロードは現在に復活。上空には謎の月の眼が現れるなど、状況はむしろ悪化していた。
 渡は音也と共に、レジェンドルガの主・仮面ライダーアークとの決着をつけるため魔界城に乗り込むのだった。

復活!レジェンドルガ

 今回登場する敵はレジェンドルガ。名前通り、伝説や神話に名を残すモンスター一族。なお、パンフレットによると、このレジェンドルガなどを含め、『キバ』世界には一三のモンスター(魔族)種族が存在するらしい。登場したものをリストアップしてみると……

(以下六種族不明)

となる。
 それにしても、こんな所でこんな設定がお目見えするとは意外である。
 レジェンドルガは人類/ファンガイア関係無く、レジェンドルガ以外の種族を僕にできる能力を備えているが、それを警戒されてファンガイアの王(皇帝)たる初代キバに封印されたのだろう。
 しかし、初代キバはきっちりファンガイアを守る仕事をしているんだなぁ。それに比べて、今と先代のキバは……(笑)。

今回のストーリーの時間軸

 基本、パラレルかな? とも思ったが、場合によっては本編の時間軸に正式に組み込まれるエピソードとなりえるかも知れない。キバ=渡であると恵、名護に知られ、なおかつ共闘関係が築けている。これはこれからのエピソードしだいでは十分あえりえる事だし。

今回の渡の試練

 劇場版での渡を襲う試練は、「学校生活」。
 民生委員により高校に通う事を薦められた渡は、そのまま高校生になり、大勢の同世代の眼にさらされ、部活探しで放課後を潰す事に。
 そこで出会った机なつきにバイオリン同好会を作ろうと提案する事、そして杉村に人質になったなつきを助けるために消火器を使うなど、中々アクティブな所を魅せている。ここはこれまでの経験が活きている、と言う所か。中々かっこいいぞ、渡!

登場!普段出てこない人々

 劇場版と言うわけで、普段本編に中々登場しない連中も登場する。
 まずはブロンブースター。結局一回こっきりの登場になってしまったが、劇場版ではしっかり活躍している。
 また、アームズモンスター達がキャッスリドランの外に登場。そのままモンスターの姿に変身し、そしてそのまま武器となりキバのフォームチェンジ三連続! と、各フォームをしっかり使っている。
 だが、この三人、実は出てきた後キャッスルドランに戻ったのかどうかがあやふやになっている。まさか、あのまま脱走(笑)!?

仮面ライダーレイ/仮面ライダーアーク/レジェンドアーク

 劇場版にゲスト登場するレイ、アーク(レジェンドアーク)のライダー達。それぞれに個性溢れるライダーだった。但し、アークはともかくとしてもレイがあんまり活躍してないんだよなぁ……。必殺技も微妙に地味だし。

仮面ライダーレイ

 白峰がまさかの悪役! おまけに終始見下していた名護に敗北するなど、最後は無様な所を見せる。まぁ、劇場版の名護は本編とちょっと違ってかっこいいんだけどね(笑)!
 レイキバットは若槻氏が演じているだけあってインパクト満載。しかし、それぞれのメカキバット共通の悩みなのだが、微妙にセリフが短いんだよなぁ……。尺の都合か・。

仮面ライダーアーク(レジェンドアーク)

 全長三メートルと言う、実に中途半端な大きさのライダー(笑)。しかしその大きさを活かしてのアクションの魅せ方は面白かったなぁ。アークキバットは何の説明も無く登場したが、レジェンドルガ側に(名護曰く)「身も心も売り払った」白峰から3WAのライダーシステムがアーク用に転用されていた、とかかな?
 レジェンドアークになってからの壮絶な空中戦。そしてアークキバット→メカキバットの性質の違いなど、若槻氏とCGの魅せ方が光るライダーだった。

親と子の絆

 今回の映画のメインテーマは、まさにここにあったと言っても過言ではないだろう。二二年の時を超え、紅父子が。麻生母子が。そしてゲストの机母子が互いの想いをぶつけ、守りあい、支えあう。
 紅父子のキバ・エンペラーフォームとイクサ(メットオフ)が並んで爆発の中を駆け抜けていく所や、麻生母子が過去と未来のイクサで変身する所。また机母子のバイオリンでつながる絆など、二二年の時間差を活かしたギミックが満載だった。
 特に紅父子の共演は感動もので、最初は疑ってかかりながらも、渡が自分の息子だと知ると物凄い親馬鹿になる音也に凄絶に吹いたw
 まぁ、そうなりそうな予感はしていた。しかしアークの洗礼を受け飛翔態に変異した渡を身を挺して正気に戻すなど、いつもの馬鹿ではない、「父」としてかっこいい音也の姿を見る事もできたのは嬉しかったナァ。

キバ飛翔態

 もう、仮面ライダーじゃないな(笑)。ある意味、「改造人間」として正しい姿。まさに異形だ。だってもう人型じゃないしっ! 
 パンフレットの説明によると、

タツロットのインペリアルスロットの力によって、さらに魔皇力を変質させることで、キバは究極の姿へ変身することができる。

とある。
 本来はアークの吸命牙による洗礼で渡が変身した姿であるが、それをタツロットの力を使い、自前の魔皇力を変質させる事で飛翔態への変身を可能にしているのか。
 しかもフエッスルも吹き放題なようで、キャッスルドランの召還などもこなしていた。さらにドランと合体する事でアークと同じく巨大化まで可能にしている。こんなモンスター、どうやって本編に登場させるのかが謎過ぎる。

今年のゲスト

 毎年ライダー出身ゲストが登場するが、今回は『電王』から何とタロスズの中身、声優さん達が登場!
 それぞれ決め台詞を使っての登場で印象はばっちりだった。そして、ナオミは婦人警官。デンライナー署つながり(笑)!?

モモタロスのまっかっか城の王』最終話

 ちょwwwwリュウタなんで暢気に映画観てるwwwww
 連れ去られたんじゃないのかよ!……あ、映画館に連れ去られたのか(笑)?
 そして内容は、『ゴーオンジャー』と『キバ』の内容をタロスズが演じる爆笑コント。どこまでもひどい目にあうモモタロスとヒーロー路線まっしぐらなリュウタロスのコントラストに盛大に吹いたw

『さらば電王』正式告知

『キバ』の内容を全部もっていった理由がこれ。『電王』完結映画、ついに正式告知!
 新たなライダー、デンライナー等等……。見所満載の予告だったから無理も無いがw
 情報開示と公開を楽しみに待つ!