『炎神戦隊ゴーオンジャー BUNBUN! BANBAN! 劇場BANG!!』

 そんなわけで早速観てきた『ゴーオンジャー』&『キバ』の劇場版!
 さすがに夏休み+土曜日と言うわけで、お子様連れの家族が山のように……。もちろんその中に混じって観てきましたよ! 一人で(威張るな)!

第一感想

 面白かったー!
 尺こそ短いものの、その中できっちりストーリーをまとめていて好印象。また『ゴーオンジャー』らしいストレートなメッセージにも好感が持てる。劇場版+近年恒例となった京都ロケでもある所も面白い。
 例年のように、劇場版の内容が本編に反映される、何て事は無いのかな? 炎神大将軍あたりは登場させようと思えばさせられるけれど……?
 以下ネタバレ感想!

ストーリー

 次元の壁を破壊し、すべての次元を混ぜて汚してしまおうとするガイアーク。エンジンオーG9でリサイクル蛮機獣を退けるが、次元の裂け目から現れた謎の三人組「炎衆」によりスピードル、バスオン、ベアールVの炎神キャストが奪われてしまった。
 三人の後を追う走輔達は、別世界・サムライワールドへと迷い込むのだった。

テーマは「心の強さ」

 今回のテーマは「心の強さ」。
「いかにも」な装備をたっぷりを魅せた上で「正義ノミカタに本当に必要なものは心の強さ」と語るのが『ゴーオンジャー』。それが劇場版でもたっぷり表現されていた。
 サムライワールドを「強さのみ」を求める世界に変えてしまった元凶であり、象徴である魔姫。そして炎衆。それが走輔達との触れ合いを経て、心の強さを。そしてその強さは誰のために使うべきなのか。そういう事を見出していく過程に説得力があった。
 特に走輔はマスクオフ状態でのアクション+スピードルとの会話がたっぷり用意されていて、ゴーオンレッドではなく「江住走輔」が「炎神スピードル」と一緒に戦っている、と言う姿の強調に泣ける。

七人そろってゴーオンジャー

 劇場版で感動したポイントの一つに、ゴーオンジャーとゴーオンウイングス、七人そろって「炎神戦隊ゴーオンジャー!」と名乗りを上げる事である。
「ゴーオンウイングス」と言う名前で本編ではしっかりポーズをキメていただけに、これには感動。しっかり足も回してるしね(笑)!

魔姫/魔忌/魔鬼

 劇場版でボスはソニン演じる魔姫。悪の女王が中々堂に入ってるなぁ、と言うのが感想。あの一見、どこを見ているのか判らない目つきが悪役っぽいな!
 劇場版では、三つの姿でゴーオンジャーと炎衆と対決する。

  • 魔姫→ゴーオンレッド+炎衆。
  • 魔忌→エンジンオー+炎神(キャリゲーターとジャン・ボエールは体で次元の裂け目をふさいでいるためお休み)。
  • 魔鬼→炎神大将軍。

 と、それぞれ盛り上がりがどんどん高まっていくのが観ていて痛快。

炎衆/炎神大将軍

 歴代のヒーロー作品から出演している三人が出演している炎衆。
 その正体はマシンワールドを飛び出して次元から次元へ旅をして自由に生きる「流れ炎神」。人間の姿は、炎神ソウルが変化したものらしい。
 魔姫によって心を奪われた三人が再び心を取り戻し、走輔と心を一つにして炎神大将軍へと合体する流れは、本編の「心を一つに〜」をより強調した形に。

ハッピー? じゃないけどエンディング

 魔鬼を倒し、これでハッピーエンド!……と思いきや、炎神大将軍はすでに限界を向かえ、心を通わせた三人は石化してしまう。ここでハッピーエンドにしないのは以外と言うか何と言うか……。これも脚本の會川昇氏効果?
 デタラメデスの件もあり、それもある意味有りと言えば有りか。

EDはみんなでダンス!

 もちろん大翔もダンス! 何だか微妙にクールになりきれてるようななりきれていないような、あの微妙さがたまらんwwwwww