『ウルトラマンメビウス外伝アーマードダークネス』STAGE1「滅びの遺産」

第一感想

ウルトラマンメビウス』外伝。映像としての続編が待望のリリース!
 漫画や雑誌、ステージなどで展開されていたが、今回はTVの続編として製作されている事もあって、GUYSのその後が描かれていたのが嬉しかった!
 隊長としてGUYSを一人まとめていたリュウ。サコミズ総監。ミサキやらトリピーやマルなどお馴染みのメンバーに加え、朱川湊人氏のノベライズからハルザキカナタも新隊員として登場。
 さらに後半には、旧GUYSクルー、そしてメビウスも登場……!
 まさに「絆はとぎれやしない」続編だった。
 以下感想。

二代目・新生GUYS

 サコミズ隊長が総監に戻り、リュウが隊長としてまとめる二代目・新生GUYS。
 サラマンドラをフォーメション・ヤマトで倒すなど、高い練度をうかがわせる。
 落ち着いた雰囲気になったリュウであるが、対照的に、カナタも未熟さが強調されているのが印象的。ガンウインガーのGに慣れていなかったり、怪獣を自分の手で倒せて物凄く喜んでいる所など。ここらへん、ノベライズとは違って、そうヒネくれてはいないらしい(笑)。

ダークネスフィア

 平和を取り戻した地球に出現した新たな脅威。それがダークネスフィア。
 エンペラ星人が出現した時の黒い炎であり、これはエンペラ星人の宇宙船でもあった。設定的には、ウルトラマンが赤い球体で移動してきた、アレと同じ原理のものらしい。
 何とエンペラ星人が乗り捨てていた(皇帝ポイ捨て!?)ダークネスフィアが何らかの原因で地球に落下し始めていると言う。おまけに、外見はそれほど質量はないように見えても、内部は地球の物理法則が通用せず、人類文明を滅ぼすに足る質量を秘めている……。
 そして、リュウとカナタはこのダークネスフィアの内部に吸い込まれてしまう。

リュウとカナタ

 ダークネスフィアに不時着した二人を待ち構えていたのは、アーマードダークネス! 不時着時の負傷で動けなくなったリュウは、カナタを逃がし、自らは手持ちの銃で必死に抗戦を試みる。以前のようにただ熱く叫ぶだけではなく「隊長」として、部下の命を優先する姿勢は、隊長としてのリュウの成長を感じさせる。
 一方で、カナタはリュウを結果的に見殺しにしてしまった事に責任を感じ、「自分がリュウを殺した」と自責の念に駆られている。
 リュウとカナタの復活――。特に、カナタは未だ語られる「夢」がある。それが先輩にしてウルトラマンであるミライと出会う事でどう復活に絡んでいくのか興味深い。

集う仲間達

 ダークネスフィアに消えたリュウとカナタを助けるため、再び「隊長」の制服に身を包むサコミズ総監――。
 しかしそこに、仲間の危機を察し、ジョージ、マリナ、テッペイ、コノミの四人が現れる! もうご都合主義なんて言ってられない! ここは素直に燃える所!
 また、このシーンでのトリヤマ補佐官がかっこいいのなんのって……。惚れ直す事、必見。

メビウス対アーマードダークネス

 リュウはアーマードダークネスに殺され、カナタもまた危機に陥る――。そこに現れカナタを救ったのがメビウス
 しかしアーマードダークネスに攻撃は通じず、光の技もダークネスフィアの内部では散らされ使用できない(エンペラ星人が光の国の住人=ウルトラ一族を分解できる光線を放っていたのと同じ物質が満ちている)。
 窮地に陥るメビウスを救ったのが、何とアーマードダークネス――の内部に囚われているウルトラマンヒカリだった!
 ヒカリのアドバイスを受け、アーマードダークネスが装備していた剣を奪い攻撃! さすがに自身の武器は効いた様で、動かなくなるアーマードダークネス。しかし、その内部にヒカリを捕らえたまま。
 そして、ここでEND!

前編総括

 とにかく気合入ってる! 怪獣はさすがに使い回しばかりだったけど(笑)エンペラ星人との因縁。仲間との絆。それらを含めて、TVから続く『ウルトラマンメビウス』が帰ってきた。
ウルトラマンメビウス』はGUYSとの「絆」がやはり重要なファクターなので、人間の存在は重要だ。これは、漫画では補完しきれない所だろう。もっとも、内山まもる氏は最後にGUYSを登場させたりするから侮れないんだけど(笑)。
 後編が待ちきれない出来栄えだった。

次回は

 ウルトラマンキング登場! しかもリュウと対面してるー!?