清家未森『身代わり伯爵の決闘』

身代わり伯爵の決闘 (角川ビーンズ文庫)

身代わり伯爵の決闘 (角川ビーンズ文庫)

 身代わり伯爵シリーズ、四冊目。
 何とこの身代わり伯爵シリーズが、『ビーンズエース』誌上でコミック化! 読みきりじゃないよ、連載だよ! 肉体派に分類されるミレーヌが、『ビーンズエース』に殴りこみとは恐ろしい。
 今回の内容は嵐の前の静けさ的内容になっていて、華やかなかつ賑やかな世界の裏で、色々陰謀が渦を巻く。
以下感想。

新キャラ・シャロン

 今回新登場キャラクターのシャロン。例に洩れず美少女ながら、当然性格には問題あり。表と裏の二重人格を巧みに使い分け、見えないところではぬいぐるみを殴りつけたり「キス」を迫ってミレーヌに脅しをかける。
 そして、駆け落ちしてしまったキャラなのだった。しかし、流れ的に再登場しそうでは、ある。

積極的なリヒャルト

 今回の見所は、ちょっと積極的なリヒャルトだ。いつもなら引き下がるところで引き下がらず、ミレーヌと読者をドキドキさせる。
 しかしミレーヌとリヒャルトに対して陰謀が迫っていて、これはその反動と言うか、不安の現われにも見えたり。次回からは色々波乱の予感だ。