#14「マザーズ・ララバイ」
フォールドアウトしたバジュラの大軍がフロンティア船団に襲いかかる。背水の陣で徹底抗戦の構えを取る軍とS.M.S。ディメンションイーターの影響から逃れたアルトはランカを助けるためフロンティアへ帰還する。
第一感想
ボビー、深いわぁ……!
アクションとかランカの母親とか色々言う事はあるんだろうが、一番印象的だったのでまず先に(笑)。
以下感想。
愛と恋
愛は真心、恋は下心。
「愛は他人に何かを与えたいと思う気持ち、恋は他人から何かを獲得したいと思う気持ち」とばかりに、この二つの間で揺れているような男や女やどっちでもないボビーなんかが大量発生(オイ)。
アルトとランカとシェリルは元より、ナナセとルカ。オズマとボビー。「元」がつくオズマとキャシー。モニカと艦長等等。
はっきり言って、ボビー以外ほとんど「恋心」なキャラクターで、手に入れたいと思う気持ちが観ていて微笑ましいのもいればそうでないんほもいるわけで。
特にルカ。君のそれは死亡フラグな上、多分ハートブレイク確定。ナナセはランカ一筋です(ぇえー)。
そしてアルトにスルーされるシェリルがあんまりにも可哀想でアルトを殴りたくなった(笑)。シェリルだって……シェリルだって頑張ってるんだ!
背水の陣
大量のバジュラを前に、決して退く事の許されない戦いを繰り広げる軍とS.M.S。
対バジュラ戦闘に随分慣れてきたようだが、それ以上にバジュラ側が戦略的に戦える様になった事が衝撃的な。なまじ単体での強さが圧倒的なだけに、それに作戦を取られるのはまさに脅威以外の何者でもない。
問題は、その「知能」を担っているのかが誰なのか、何なのか、と言う事で……。
「二」種族
今回急速に「主人公」オーラを放出して活躍したアルト(主人公だけど)。
「宇宙は二つの種族が住めるほど広くない」と言う言葉を、こう言っちゃあ何だが「真に受けて」、ランカを連れ去ったバジュラを、決して相容れぬ事のできない「他種族」として認定してしまったようだ。
アルトの頭の中では「人類/ゼントラーディ対バジュラ」と言う構図になっているのだろう。
だがここで一番の問題なのは、それがアルトだけではなく、他の兵士の共通項となっている事だ。人類/ゼントラーディ関係無く襲うバジュラは、両者の共通の敵と言える。
今回の襲撃で、バジュラの中にも高い知能があるものの存在が確認された事。さらにガリア4から現れた種であった事などが明らかになった。おそらく人類とゼントラーディは種を超えて協力するだろうし、サボタージュなんて事もこれからはなくなるはずだ。奇しくも、グレイスの目論み通りとなってしまったわけだ。
ここで、「歌」でバジュラを止める事のできる存在だったランカが問題になる。
人類とゼントラーディのクオーターである彼女は、同時にバジュラにとっても重要なキャラクターである事が示唆され続けている。
すべての種族にまたがるランカがバジュラと関係が深い事を知った時、アルトは彼女と戦う事になってしまう。人類/ゼントラーディ対バジュラの構図が明確になっていく中、その時アルトはどう行動するのか。
謎の鍵はギャラクシーに?
そもあのグレイスもギャラクシーから。ブレラもギャラクシー軍の生き残り(?)だった。そして、最初にバジュラの大規模な攻撃を受けたのもギャラクシーである。
実は黒幕がギャラクシー艦隊そのもので、フロンティアの目を誤魔化すために襲われて見せた……何て事だったら嫌だなぁ。いや、結局グレイスが一人でやっている事かも知れないけど。
次回は
うわぁ、グ、グレイスがフツーにいる……!