上山道郎『ツマヌダ格闘街(3)』
- 作者: 上山道郎
- 出版社/メーカー: 少年画報社
- 発売日: 2008/02/08
- メディア: コミック
- 購入: 1人 クリック: 10回
- この商品を含むブログ (23件) を見る
以下感想。
登場したキャラクター
それぞれ、
(上記三人は『ドラえもん』から)
- ジロー・王→O次郎
- クインシー・王→Q太郎
(上記二人は『おばけのQ太郎』から)
- 羽鳥賢蔵→ハットリくん
(『忍者ハットリくん』から)
と、見事なオマージュ。特にクインシーなんて、とく見るとまんまQちゃんだよ! 唇とかアホ毛とか。
ストーリー
ミツルとジローがいよいよプロ入り目前に。プロ入りをかけたタッグバトル。インターバル的な対忍者。さらに少しだけ明かされるドラエさんの過去。ドラエさんはロシアで育ってたんだよ! とか、少女時代からすでに隔絶した実力を発揮していたとか、ドラエさん無敵伝説がまたも築かれる。
今回、ツマヌダの治安維持部隊として登場した忍者の皆さん。特にドラエさんから指導を受けていた羽鳥心、羽鳥鈴女、獅子尾真理の三人は、『ハットリくん』からのオマージュ+『サンバルカン』からもモチーフが得られているような……。
秘密道具
実戦派武術アクションと銘打っているものの、例えば『ホーリーランド』的な実戦とはまた意味合いが違い、描かれているのは合理的・武術的な体の動かし方。
「足を蹴って推進力を得る」のではなく、「真っ直ぐ立った状態でつま先を浮かせ、転びそうになる力を推進力にする」。
「肩甲骨の稼動域を広くする」。
「身体の自然な動きを引き出すのが武術」。
など、単に読んだ後人に試したい、なんて物騒な気分ではなく、自分で試して変えてみたい、と思わせてくれる作品。このドラエさんが教えてくれる様々な術理が、ある意味秘密道具なんだろうなぁ。