EPISODE・12

 サラの命を懸けた突撃でBW-αを倒したシュウ。シュウはアキラと共に、新しいスポンサーの迎えで逃走したキトーを追う。

第一感想

クリスタル ブレイズ』もついに最終話。
 一番印象に残ったのが、最後の最後までインテリ悪役やってたキトーだ。
 自分の最後の瞬間にみっともなく叫ぶのが三流悪役のお約束だが、キトーは最後まで冷静だった。これはこれで、いい悪役だよなぁ。
 以下感想。

BW-α

 た、倒されるの早ッ(笑)。
 これが小説とかだったら、最後に実験材料にされた少女の過去やら回想やら入ったのかも知れないが、アニメだとほんと、あっけないほど一瞬だった。どんなに強力な兵器でも、倒される時は本当にあっさりだ。

おいしい先生

 核施設のメルトダウンを、00:01で止めてしまった先生。何とまぁ、それが許されるとは言えおいしい人だ。
 おまけにキトーの施設から薬やら何やらガメた挙句、最後にはモニカと一緒にキトーとキリエコスプレ(笑)。そ、それは予想外だったー! こんな所ばっかり視聴者の予想を覆してくるとは、やるな『クリブレ』!
 きっちりにサラの体を治す研究もやっているのだから、つくづくおいしいよな、先生は。

おいしいオッサン達

 実は、スワの子どもは男だった。それでもローレンスの説得に応じて部隊を動かした、その事実にニヤリ。

熱血シュウ

 キトー相手にキレていたシュウ。ラストアタックは、命よりも大切な車をキトーの乗ったヘリにぶつけると言う決死のダイブ! もはや予算よりも意地が勝つ。車から脱出しながらエンジン撃ちぬいて爆発させるなど、最後にシュウがはっきり決めてくれた事が痛快。

それぞれが生きる場所へ

 サラがやってきてからの一週間を経て、探偵事務所のメンバーは、それぞれが一回り成長し、生きる場所へと戻っていく。
 マナミは最初、地味だなんだと文句をつけていたペット探しを。自分が勝手に思い込んでいた「探偵」から抜け出し、他人のために何かを探す事ができるようになった。
 アヤカも学校へ戻り、友人達と上手くやれている。
 サラはポリリンの店で働く事に。
 そして、何もかも失って街にやって来たシュウはようやく無くした矜持を取り戻し、晴れ晴れとした顔を見せる。そして、また違う街でアキラと探偵家業を始めていた。あ、次回予告通りちゃんと探偵やってる。ほんとにちょっとだけど(笑)。

最後の最後までおいしいポリリン

 スポンサーの都合でシュウ達を見捨てたポリリン。しかし新しいスポンサーを見つけ、おいしい所を持っていく! 最初ヨブさんかと思ったのはここだけの秘密だ(笑)。
 しっかし、最後の最後であのポーズ……。いやあ、ポリリンには負ける(笑)。

総評

 ある意味、リアルじゃないのにリアルすぎて面白みにかけるハードボイルド。
 それがこの作品に対する素直な評価だろうか。別につまらないわけではないが、面白いわけでもない。でも、何故か見てしまう変な魅力があった作品である事だけは間違いない。濃すぎる脇役がそうさせるのか、どうしても毎週観てしまうのだ。
 そんなおいしい脇役達の活躍が、ある意味最大の見所だったような気がするなぁ。
 まぁ、そんな戯言はともかく。
 スタッフ、キャストの皆様、おつかれさまでした!