#12「ファステスト・デリバリー」
慰問ライブのためガリア4へと降り立ったシェリルとアルト。だがシェリルの体調不良によりライブは中止。それをきっかけにゼントラーディの暴動が起こり、シェリル、ランカら慰問クルーは人質として捕まってしまう。
第一感想
うおおおッ。『マクロスF』最高ッ!
もう深夜じゃなかったら叫んでた! ゼントラーディの皆々様と一緒に鼻血出して倒れたいっ(笑)。毎週毎週、こんなクオリティ高い作品を提供していただいて本当にありがとうございますスタッフ・キャストの皆さん! これはまさにヤック・デカルチャー!!!
テンション高めなまま以下感想!
文化が変える呪い
かつて文化が二つの種族を結びつけたように、今回もしっかり文化してた!
歌が変える呪い
ゼントラーディとは、古代のプロトカルチャーが生み出した人造生命である。戦闘に特化しているため文化を持たない、知らない生命体だったが、今ではすっかり染まりきっている事がこのセリフから伺える。
「超時空シンデレラ、ランカちゃんです!」
しっかりチェック入れてんじゃねーよオッサンwwwww
そして「ちゃん」をつけるなwwwww
ランカのライブで戦闘を止め、その後はもう「戦闘? そんなもん犬にでも食わせとけよ」とばかりにライブに熱中! おまけに鼻血を出して倒れるものアリと、もう大惨事に(笑)。
こいつら馬鹿だなー。愛しいなー。萌えるなー。ランカ可愛いなー。と、ストレートに感じさせる最高のライブだった。そりゃこんなの見たら、もう戦争なんてできないよ。この勢いに乗って、一部ゼントランがオタ芸の練習とかしてそうで、その、なんだ。困る。特にあのオッサン(ぇ)。
ちなみにこの後、ランカに気安く近づいたアルトに対しての敵愾心で、見事にガリア4のゼントラーディの皆様は一つになったとかならないとかw
技術が変えない呪い
このライブを成功させたのが、ルカの家の会社が作った試作型のフォールド機関。断層の影響を受けず、時間のズレもない。これがあれば、宇宙はずっと狭くなる。まさに革新的な技術。
だが、それを持ってしても本当の意味で宇宙が狭くなるわけではない。人類のゼントラーディの溝は、埋められない者には埋めがたい物として存在し、この機関が実用化されれば戦争の際、多くの危険な展開になる事も予想される。
二種族の確執は超える事が出来るのか。今回、撃墜するしかなかったアルトは、これからもそうしていくしかないのだろうか。
アルトの呪い
兄弟子の言葉。「役者と言う血。呪い」から逃げるようにシェリルに同行したアルト。
今回、それを強く感じさせる相手と戦う事になった。相手の「生まれ持ってのものは否定できない、変えられない。そう生きるしかない」と言う主張を受け入れてしまえば、アルトは「役者」として生きるしかなくなってしまう。
だが今回、アルトはそれを否定し、「生まれに縛られる自分」を投影した存在を撃墜した。これが今後、アルト自身がパイロットとしてのアイデンティティの拠り所となっていきそうでもある。
二人の歌姫
マクロスにおける文化って何!? そりゃ歌だ! ってわけで、今週は二人の歌姫が登場! 両者とも芸能界と言う同じ舞台に立っているという点ではようやく互角になれたエピソードでもある。
ランカ
間違いなく今週の主役。
アルトにたった一言「ハッピーバースデー」を伝えるためにミハエルについていき、スーツも着ずに戦場へ出てゼントラーディを魅了した。その姿に、もうアルトでさえもくらくらだ。超時空シンデレラの名に相応しく、一息に誰しもが注視せざるを得ない存在へ駆け上がってしまった。
二人のプレゼントの行方
アルトがランカとシェリルから受け取った、二つのプレゼント。
ランカのプレゼントでアルトは彼女を意識し始めたのだが、二人が物凄く満足気に飛んでいる「本物の空」は、シェリルがプレゼントしたものである事を忘れてはならない。
精神的に距離がぐっと近づいたアルトとランカの二人だが、むしろいる場所そのものはシェリルから送られたものなのだから。
今回の黒幕
グレイスの黒幕フラグが立ちすぎていて困るw
今回の慰問からアルトがバルキリーを奪還しようとした事がもれた一件といい、あからさまにきな臭いマネージャーなのだった。