『Power Rangers Jungle Fury』感想その10「日米対決? 不良になったイエロー!」

 アメリカ版『獣拳戦隊ゲキレンジャー』『Power Rangers Jungle Fury』感想その10。
 今回はアメリカ版でも不良になっちゃった! イエロー特集!
 以下感想。

承前

獣拳戦隊ゲキレンジャー』は日本の少年漫画や、カンフー映画の吹き替えなど、日本でしか分からないネタを豊富に使っているのが特徴だが、『Power Rangers Jungle Fury』はそういう日本人にしか分からないネタを排除し、日米共通でウケる要素だけを抜き出して、その他はアクションや怪しい中国カンフーの香りづけで埋めている、と言うのが自分の印象。
 そしてそれで立派に面白かったりするのだから面白い。『ゲキレンジャー』の宿命などの重い要素が無い分、何も考えずアクションを楽しめばいいからだ。
 そこで、日米共通のウケる要素としてエピソードに取り入れられたのが、「イエローの不良化」だ。

日米不良化イエロー

 その不良化のエピソードは、本編の修行その22「キュイキュイ!セレブとデート」修行その23「グレグレ!スケ番キャプテン」の二つを合わせて作られている。
 修行その22は大幅に削られて、もちろん臨獣ピッグ拳のタブーの声優を担当した故・広川太一郎氏のネタも削られて、ただ腸詰ヌンチャク捌きが異様に巧い(笑)怪人として登場するだけなのだが。
 さてそれは横に置いといて。
 本編では臨獣ポーキュパイン拳のマーラシヤのリンギによってツボをつかれ、ランが古式ゆかしい不良になってしまった。
 と同じく、『Power Rangers Jungle Fury』のイエロー・Lilyが黒いジャケットでクールにキメた(死語)ヤンキー状態になってしまう。
 ここで一番の違いが、技の効果だ。
 アメリカでは「ツボをつかれて変化する」と言うのが分かりにくかったのか、「針を体に埋め込まれ、その取り残しのせいで変化した」事になっている。さらりと言っているが、普通にエグい(笑)。
 ともかく、Rangersの拠点となっているピザ屋で客を追い出し、足をテーブルの上に乗せ、昼食を貪ると、中々こちらもやりたい放題(笑)。

Franと美希

 そんなLilyを元に戻したのが、最近Rangersの正体を知ったFran。Lilyの態度にキレたFranとの取っ組み合いの最中、取り残した針がスポーン! と引っこ抜けるのである。おまッ滅茶苦茶wwwww
 しかしこの何でもあり感が戦隊カラーでもある。油断ならぬな『Power Rangers』(笑)!
 それにしても、Franって美希のポジションだったのか……。さっぱり物語に絡んでこないからどういうわけかとw
 まぁ、彼女もメガネにツインテールと、実はかなり狙っているキャラなのだが(そんな眼でしか観れんのか!?)。

今後は

 RJの変身、三人目のOverlordの出現と、盛り上がってくる『Power Rangers Jungle Fury』。すでにオリジナル戦士の参戦も決まり油断ならぬ魅力を放っている。