第18話「カルテット・心の声を聴け」

 一九八六年。
 イクサを賭け、ルールも分からないビリヤードで次狼と勝負する音也。しかし偶然のショットで逆転勝利を収める。だがマミに適当な事を教えていたのがバレてしまって……。 
 二〇〇八年。
 イクサに襲われたキバ=渡は、もう戦いたくないとブラディ・ローズの音も無視するようになってしまった。だが、シースターファンガイアはマミに狙いを定めていて……。

第一感想

 ドガバキフォーム登場!
 あまりの統一感の無さにくらくらしつつ、ある意味これもアリに見えてくるのだから何だか不思議。よくこれがクライマックスフォームやらトリニティフォームやら言われているが、これが要所要所で効果的に使われるのならクライマックスフォーム。今回限りの登場ならトリニティフォームと言ったところか。
 設定上、リミットは五分の上、必殺技も使えないらしいから、今回限りの可能性は非常に高いけれども。そもそもキバットが風邪を引かなきゃ使えないのではないろうか?……いや、否である。まだ、夏と冬に使えるチャンスが二度も残っている(ぇー)!
 以下感想。

ビリヤード対決の顛末

 次狼、負けず嫌い……! ビリヤードやってる姿が異様にサマになっているだけに、あの敗北はそりゃ悔しいわw
 しかしあの「俺が勝つまで止めないからな!」的な様子は、もはや悪友関係にしか見えない……(苦笑)。

音也からマミへ

「心の声に耳を澄ませ」「やりたい事をやるんだ」
 音也からマミへ送られた言葉で、マミはオーディションには合格した。しかし同時に、バイオリンが自分のやりたい事ではないと知ったマミはバイオリンを止める事に。まぁそれで生きていけたら苦労はない、と言う話だが――。
 そうやって生きたのが音也であり、そこから続くのが渡の物語なので、それは言うのは野暮だろう。

名護の暴走

 パワードイクサーも手に入れて、もう何も恐れるものなどない! って名護なのに、先週、今週と大暴走。今週は、ついに警官相手に暴力をふるって犯人を奪取、した後ボタンを奪取、と言う意味不明な行動に躍り出た。
 これは「俺が負けたんじゃない! イクサが負けたんだ!」のツケが出たと言うか、「イクサが強くなっても、名護が強くなったわけじゃない」と言う事だろうか。
 いっくらイクサに新しい力が手に入っても、それは名護自身の力では、正確に言うと無いわけで……。何だかすっかり暴走している名護だが、次回からは何事も無かったように冷静になってそうで何だか怖いな。

マミから渡へ

 もう戦いたくないと、ブラディ・ローズを壊しかけるところまで行ってしまった渡。
 しかしマミから父親である音也の考えを知らず知らず受け継ぎ、ただ『声』に従って戦うだけではなく、大切な物――心の声に従って生きている人々のために、改めて戦う事を決意する。
 正直、その「大切なもののために戦った」事実が少なくてピンとこなかったのだけど(ヲイ)、「他人は音楽を奏でている」「その音楽を聴く力がある」と言う紅父子の事を考えると、スタンダートな落とし所だったと思う。
 これでようやく、すべての準備が整った、と言う印象を受ける。

次回は

 キバの全フォーム、イクサの全武装(フェイクフエッスルはガルルのみだが)が登場した事で、ようやく下準備が完了。次回からプロデューサーのインタビューなんかにもあったように、本番スタート!