河合克敏『とめはねっ! 鈴里高校書道部(三)』

とめはねっ! 3―鈴里高校書道部 (ヤングサンデーコミックス)

とめはねっ! 3―鈴里高校書道部 (ヤングサンデーコミックス)

 藤田和日郎も帯で絶賛! 『とめはねっ!』第三巻。今回は合宿編+書の甲子園に出演するための篆刻作りがメイン。
 それにつけても、

コミックスを拝見させていただきましたが……私は三輪ちゃんが好みですな。

と、キラリとメガネを光らせて言い放つ坊さんが素敵すぎるwwwww
 以下感想。

合宿編

 この辺りは、縁、望月、勅使河原の三角関係と、縁の成長がメインとなる。
 三角関係というか、意識しているのは縁と勅使河原だけで、望月はさっぱり意識してはいないのだが。また、三浦先生(つい先生付け)の書家として時代の流れを見定める意識の持ち方が凄まじい。こんな風に年を食いたいなぁとしみじみ思わせてくれる。

篆刻作り編

 書道の中でも最もマニアックと言われる篆刻オタクだった影山先生が喋り倒すのがポイント。恋に破れた事も、関係していると思われる(ぇー)。
 字はただの記号ではなく、呪的なパワーを感じさせるものである。と、「字」の本質をオタク知識がずばりと突く。しかし、肝心の篆刻作りはさっぱり進まないまま、第四巻へ続くのだった(笑)。