宮村優子×磯光雄『電脳コイル5』
- 作者: 宮村優子,磯光雄
- 出版社/メーカー: 徳間書店
- 発売日: 2008/04
- メディア: 新書
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第一感想
まず、この表紙がたまらん。
浴衣のヤサコとッ。ハラケンがッ。ちょwww二人とも近い近いっwww
さて、今回から本格的にノベライズオリジナルのストーリーが動き出していく。
キャラクターの「黒さ」に定評があるノベライズだが、今回は「あの」ヤサコの父親すら「黒さ」を垣間見せる。誰も彼も、どろどろどろブラックな一冊(何)。
以下感想。
ハラケンとカンナの父親
ノベライズオリジナルキャラクターがカンナの父親。
ノベライズでは、カンナの母親が文字通り心も体も「病んで」いて、ハラケンをカンナへの罪悪感の檻に閉じ込める、そんなキャラクターに設定されている。これに対し、ハラケンを単純な「生活観」から導き、ハラケンにカンナのメガネを託すのがカンナの父親の役割になっている。
しかしこのハラケンの父親、そこはかとなくハラケンに似ている。見た目の「とっぽところ」や、物言いや何かが。そうか、カンナの嗜好はここから来ていたのか……(最低)。
ヤサコとイサコ
探偵局と黒客が協力し、かつてあった子どもとメガネに関する事件を探っていた今回。しかし調査には次々と妨害が発生し、その対策として電脳力に長けた人物を味方に引き入れる事になる。白羽の矢が立ったのがイサコだった。
ヤサコは先んじてイサコを誘うも、それは失敗。イサコはイサコで自分に指令を出す『声』の正体をつかむため、ヤサコ達を利用しようと考える。
メガネ禁制の夏祭りで接触しあう二人。メガネを外し生の目でアクシデントを乗り切る事で、二人の距離が近づく。
まぁ単純にこの二人が好きな身としては、イサコがヤサコをおんぶ、と言う辺りでもうたまらんものがあるのだが(笑)。
次回は
ノベライズ第六巻は夏。ノベライズも、いよいよ後半戦へ。