第5話「スーマラン」

 成功報酬として、アルバイト料を貰ったミナモは、波留にプレゼントするため、半世紀前に流行したサングラス「スー・マラン」を探す。
 一方、対擬体用格闘技を極めようとするソウタは負けた理由を知るため、事務所へとやって来る。

第一感想

「スーマラン」と「スー・マラン」一体どっちを書けばいい?
 感想を書こうとして、まずここでキーボードを叩く手が止まった。サブタイトルは「スーマラン」。しかし公式のあらすじには「スー・マラン」。言葉にするとどちらにも変わりないが、果たしてどちらが表記として正しいのか?
 しかしこの疑問は公式HPであっさり氷解。
 そも語源となったのがフランス語で潜水艦の「スーマラン(sous-marin)」。つまりサングラス=アイテムとしての表記は「スー・マラン」というわけだ。
 我ながら下らない事を……orz
 以下感想。

電脳/現実

 作品テーマの「電脳/現実」の協会が巧く活きていたエピソードだった。
 前回チラッと登場した謎のマスクマン=アイアン・シュバルツは、メタルと現実の境界が曖昧になった人間が違法コピーした存在だった。報復のために作り出したはずの存在だったが、その存在の境界は非常に曖昧で、メタルと現実のアイアン・シュバルツは基本同一のものでありながら、現実の方は暴走し、ただの通り魔と化してしまう。それはやはり肥大化した人間の欲望が作り出した脅威だった。
 しかしその一方で、ミナモ、そして波留の妄想は違う。
 互いに互いが「相手に似合う」と考えて、善意を持ってスー・マランを探し、それを届けた。
 メタルも単なる道具であり、最終的に扱う人間しだいであり、そして最後には現実の人間の行動には届かない。そういう事ではないのだろうか。

ミナモ、意外な運動能力

 アイアン・シュバルツ相手に、意外な運動能力を見せたミナモ。
 ソウタの例もあるし、やはり体力はある方なのだろう。第2話のようなアクションを発揮する日も近い?

次回は

 今週、ちらっとミナモの妄想が始まったところで、恋のエピソード?