『コードギアス 反逆のルルーシュR2』TURN 04「逆襲 の 処刑台」

 ロロに拳銃を突きつけられ窮地に陥ったルルーシュ。しかし「C.C.を身代わりに差し出す事」を条件に時間を稼いだ。そしてルルーシュは策を手に、ゼロとして一人処刑台に姿を現した。

第一感想

 ルルーシュみたいなタイプって、昼ドラにいなかった(ぇー)?
使い倒してボロ雑巾のように捨ててやる!」って、おま、それは「巨悪を撃つ悪」と言うより三話ぐらいでやられる小悪党のセリフw
 や、確かに二話で、スザクにボロ雑巾みたいに扱われていたけど。 
 まぁ結局、宣言通りロロを優しく攻略するのに成功しちゃったのねー(笑)。つくづく、女には疎くて男にはイケイケな男だ(死語です)。
 以下感想。

ロロと言う少年

 1話〜4話まで、一月かけて描かれてきたロロ。その大まかな生い立ちやギアス能力が、ようやくすっきり明らかになった。

ギアス

「時間停止」「瞬間移動」と思っていたギアスだが、以前のコメントでの指摘通り、「体感時間を止める」ギアスの持ち主だった。幼い頃からこれを使って、暗殺を行うのが任務であったらしい。
 ルルーシュとは違い目を見なくても発動できるタイプのギアスなので、ヴィンセントに搭乗していても能力使用は可能であり、「時間停止」「瞬間移動」は受けた側の意識の空白が生み出す錯覚に過ぎなかった。
 弱点は、物理的な運動エネルギーを止める事はできない。あくまで生物限定の能力だった。

何もかも無い現在

 誕生日も家族も無く、仲間すらいなかったロロ。深い孤独と悲しみがあったのは想像に難くなく、ルルーシュとの会話の中で見せた揺らぎからも、精神的にはさほど強くない印象を受けた。
 しかし、ルルーシュの弟として任務をこなしていく中で、無いはずの誕生日、自分の人生が少しずつ形成されていく。これがロロの中で、どれほどの喜びであった事か……。
 結局、ルルーシュが与えたものは、すべて偽りになってしまうのだが……。厄介な事に、ロロの中では真実なのだ。ユーフェミアの悲劇、ロロで再びの予感。

偽りの居場所

 ゼロ=ルルーシュを助けてしまい、C.C.奪取もできず、愕然とするロロに黒の騎士団と言う居場所を与えたルルーシュ
 ヴィンセントがランスロットの先行量産機である事、ロロの人知を超えた能力の持ち主である事など、彼は色々な意味で「スザクを黒の騎士団に取り込めたとしたら?」と言うIFの流れを汲んだものだろう。スザクはブリタニアに自らの地位を築き上げたが、しかしロロはその居場所が偽りである事に気がついていない。
 気がついていたとしても、あの性格では「それでもいい!」とか言ってしまいそうなタイプだ。最終的に死にそうなキャラなのだが、殺すのか殺されるのか、はたまたそれ以外か。そしてC.C.、カレン、神楽耶で構成されるルルーシュ争奪戦どのような影響を与えるのか。色々な意味で気になるキャラクターだ。

コードギアス 革命の黎星刻

「黄天已に死す」とは、あの歴史上有名な後漢末の黄巾の乱の首謀者・張角の使ったフレーズ

「蒼天已に死し
 黄天當に立つべし」

のもじり。
 つまり黎星刻もルルーシュ/スザク同様、国を憂い革命を為そうとする人物なのだろう。武力も政治力も持ち合わせた傑物だけに、中華連邦サイドの動きが一気に見逃せないものになってきた。

逆襲の処刑台

 ブラックリベリオンの時に使った租界の構造を再び利用し、形勢を逆転したルルーシュ
 まぁお約束ながら、ルルーシュが一対一と言った時は大概一対一じゃないのだ、これが(笑)。

白き騎士の帰還

 今週のエピソードのラストで、スザクがアッシュフォード学園の生徒として帰還! しかも次回予告を観る限り、ジノとアーニャ二人のラウンズも共にいるらしい。
 その役割は、皇帝直属の、ルルーシュ=ゼロの監視役……か? C.C.とも関係がありそうなので、そっち関連でつけられたのかも知れないが。
 それにつけても、スザクスキーとしてはスザクの帰還は大いに喜ぶべきところ。されど、一つだけ気になるところが。あの、アーサーは……?