宮村優子×磯光雄『電脳コイル4』
- 作者: 宮村優子,押山清高,磯光雄
- 出版社/メーカー: 徳間書店
- 発売日: 2008/04/16
- メディア: 新書
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今更ながらノベライズ四巻感想。
登場キャラクターがアニメに比べ圧倒的に「黒い」事で知られるノベライズだが、特にハラケンが凄い。もう圧倒的に黒い。
「あしたは容赦しないよ。ハラケンが相手でも、橋本さんにも小此木さんにも。ぼくは<大黒黒客クラブ>のメンバーだから」
すこしだけ胸を張るように言うと、デンパは行った。
容赦しないよ。ぼくもつぶやいた。
天沢勇子にも、それからなにかとぼくのじゃまをする小此木優子にも。
ハ、ハ、ハ、ハラケン黒――――いっ!!!
以下感想。
感想
ノベライズ第四巻は、アニメ本編の学校での合宿の辺りを描いている。
カンナの事故はイリーガルが原因だったという事を証明するために、イサコの正体を探り、また玉子のスパイとしての立場を利用するハラケンがもう黒いの何のって。
この人、可愛い顔して腹の中どろどろよ(何だお前)?
それでも、実はそお理由さえ自分を騙すものでしかなかった、本当はハラケンは、カンナに会いたいだけだった。「真実なんかじゃ立ち直れない」と言うハラケンの独白が、徒労と知りながらやらなければならなかったハラケンの心情を思うと哀しい。
アニメ本編と違い、カンナの母親と会う事を拒絶していたハラケンもカンナの母親に会う事を誓い、だんだん外へと踏み出していく。
合宿編と言えばイサコが圧倒的な力でサッチーを破壊したのが印象に残った。
しかしノベライズでは独自のストーリーを辿り、自由研究でイリーガルについて調べる、として何とコイル電脳探偵局と大黒黒客クラブが手を結ぶ事に!
いよいよノベライズ独自の展開を見せてきて、次への期待が高まる。