岩佐まもる『コードギアス 反逆のルルーシュ 朱の軌跡』(『ザ・スニーカー』四月号)

 ノベライズ『コードギアス』カレン外伝最終話。
 最終話を迎えたというのに、次号から『コードギアスR2』外伝ノベライズがスタート。「早っ!」と吃驚したものの、実際の放送期間などを考えると、妥当なんだろうなぁ。
 以下感想。

ストーリー

 今回のエピソードは、前号までのストーリー序盤の裏側から離れたオリジナルエピソード。時間軸は、ユーフェミア経済特区日本を宣言する五日前。その内容は、紅蓮弐式によるシミュレート。
 しかもそのシミュレートの中のミッションは、
ゼロの乗るKMFランスロットから救出せよ!」と言うもの。
 まぁこの時点で、ナイトメアフレーム戦では勝ち知らずのゼロが(ガウェインは性能とC.C.が一緒に載っている事を考慮して除外)完全に足手まといになって、カレンは何回挑戦してもミッションを達成できないと言うのは分かりきっている事でw

カレンの決意の果て

 しかし、試しにとC.C.にやらせてみると、足手まといのゼロを斬り捨てて、無事ミッション達成。一応、ナイトメアフレームの脱出機能を使って脱出させたからオッケー、と言う事になった。
 その結果に納得がいかず、シミュレートとは言えゼロを助けられなかった事に悩むカレン。そんなカレンをゼロは「それはカレンの個性である」と肯定し、それぞれの力を引き出してブリタニアに勝ってみせる! と豪語する。
 カレンはそんなゼロを「絶対に守ってみせる」と誓う。
 だが、そのエンドを知っている身にはカレンのそんな決意が哀しくて哀しくて仕方が無い。
 『R2』ではバニーガールで登場した(笑)カレン。彼女がどういう思いで黒の騎士団に残って戦い続けているのか――と言う意味で彼女を知るために、有意義な外伝だ。